Fリテイリ柳井氏、ソフバンク孫氏ら資産価値が急上昇

先週の日本銀行による追加緩和決定 により国内富裕層の資産価値が上昇し、上位4人は少なくとも合計30億 ドル(約3400億円)拡大させている。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、日本一の資産家、柳井 正ファーストリテイリング会長兼社長の財産は、日銀追加緩和をきっか けに円安・株高が進む中、今月5日までに価値が約20億ドル膨らんだ。 同2位の孫正義ソフトバンク社長は1億8200万ドル、同3位の滝崎武光 キーエンス会長は4億3400万ドル、同4位の三木谷浩史楽天会長兼社長 は3億9300万ドル、資産価値を上昇させた。

こうした富裕層や企業が早くも恩恵にあずかった一方で、景気拡大 を促す日銀・黒田東彦総裁の施策効果が今後さらに広がり、一般家庭に 届くかどうかを見極めるのはこれからだ。5日に上期の決算発表をした トヨタ自動車は今期の純利益見通しを2兆円に引き上げた。円安進行が 最大の要因で、達成すれば2期連続での最高益更新となる。

パインブリッジ・インベストメンツ・ジャパンの前野達志運用本部 長は、日本人の上から1-2割が裕福になる一方で、下から2-3割の 人はより貧しくなると英語での電話インタビューで話した。こうした傾 向が株式市場の活況で加速する可能性があるという。

富裕層の推定資産額は、保有株式やその他資産の価値を前日の米ド ルベースで集計している。日銀が追加緩和を発表した先月31日には年金 積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用方針変更もあり、株価 上昇の後押しとなっている。

原題:Japan’s Billionaires Reap Windfall in Kuroda’s October Surprise(抜粋)

--取材協力:Pei Yi Mak、Chris Cooper、宮沢祐介.

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