日本株の日銀緩和効果は短命、50日後は元通り-バークレイズ

日本株をリーマン・ショック前の水 準まで押し上げた日本銀行の追加金融緩和。バークレイズ証券の北野一 マネージングディレクターは、株価への緩和効果は長続きしないだろう と予想する。

過去の日銀政策の株価への影響について、同氏は2001年から13年ま での過去3回の「サプライズ」があったケース、01年から06年までの当 座預金残高の目標値を引き上げたケースの2つに分類。政策発表日の日 本と米国の相対株価を100とし、日米相対株価(TOPIX÷S&P500 種)のパフォーマンスをそれぞれのケースで比較した。

3回のサプライズケースで相対株価がピークに達したのは、量的緩 和を開始した01年3月19日からは13営業日目、物価安定のめどを採用し た12年2月14日からは18営業日目、質的・量的緩和を導入した13年4月 4日からは34営業日だった。北野氏は、サプライズ効果が「今すぐ終わ るというのはない」とした半面、相場を押し上げるのはせいぜい10日か ら30日程度で、「50日もたてば、緩和をしたときのレベルまで戻ってき てしまう。それほど長く続かない」とみている。

3回のサプライズケースは、金融調整の操作目標が金利から量に変 更されたり、インフレ目標への言及、これまで試した政策の総動員など 金融政策に新機軸を含んでいたが、「今回は量を増やしただけ。いわゆ る『サムシング・ニュー』はない」と同氏。その点で、今回の比較対象 とすべきは01-06年に当座預金残高の目標値を随時引き上げていたケー スで、このケースでは「ほとんどインパクトはない」と言う。

急騰主役は歴史的「空売り」

北野氏は、今回の株価の反応が大きくなった要因として、10月30日 時点で36.7%と、08年の統計開始以来で最高水準となっていた空売り比 率を挙げる。さらに、投資家の間では昨年4月の日銀決定後に株価が大 きく動いた記憶があり、「それを期待して前回と同じような行動を取り あえずとった」との見方を示した。

ただ、インフレ期待の高まりに働き掛けた質的・量的緩和策の実際 の効果が限られたことを多くの投資家が知っており、今回は「前回のよ うなピュアな期待にはならない」とも話している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE