50年代の日本に後れ取る中国-生産性改善で潜在力生かせるか

生産性拡大という点で中国には1950 年代の日本や60年代の韓国より大きな潜在力があるが、参入規制や国有 企業重視の政策が競争を妨げている金融や通信といった産業で、依然と して先進国企業に大きく後れを取っているというのが現状だ。

生産性が主導する成長の時代が到来するかどうかは、習近平政権が 1年前に打ち出した市場の力を活用し金融システムの改革を進める政策 次第だ。政府の指示ではなく潜在的なリターンに基づき資本が分配され るようにするための戦略だが、厳しい挑戦だ。世界的な金融危機を受け 景気刺激策が実施された後、生産性の伸びは低下している。

トロント大学の朱暁冬教授(経済学)は中国の「潜在力は依然とし て非常に大きい。私は故郷の武漢をずっと上海と比べている。今はそれ ほど貧しくはないが、それでも上海の水準に達するには10-15年かかる だろう」と述べる。

朱教授が2012年に公表した論文によれば、中国の生産性は米国の水 準の約13%だ。1950年当時の日本は米国の56%、65年時点では韓国 が43%、台湾は50%だったが、それさえも大きく下回っている。日本の 生産性は75年までに83%に上昇し、90年までには韓国は63%、台湾 は80%に達した。中国がこれまでの成長軌道をあと20年続けたとして も、生産性は米国の水準の40%にしかならないと朱教授は推計する。

30年ほど続いた年平均10%成長の時代は人類史上最大の都市化がけ ん引してきた。地方の労働力が都市部や製造業に流入。今や賃金上昇が 競争力を抑制し、政府は債務リスクを抑える政策を講じている。現時点 での課題はより効率的な資本分配に基づく成長を実現することだ。

米民間調査機関コンファレンス・ボードの北京在勤エコノミスト、 アンドルー・ポルク氏は、生産性が最適に改善されなければ中国の平均 年間成長率は2015-19年に5.5%、20-25年に3.9%に低下すると予想し ている。

原題:China Potential Outstripping 1950s Japan Is Reform Prize for Xi(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE