新生銀系ヘルスケアリート、上場1年延期し15年に-物件が取得難

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新生銀行は、介護施設や高齢者住宅 を運用対象とする不動産投資信託(ヘルスケアリート)について、上場 時期を当初予定より最大1年延期して、2015年中にする方向で検討して いる。施設取得をめぐる競争激化から、運用対象となる物件の確保が困 難なことが背景にある。

リート上場の準備に当たるジャパン・シニアリビング・パートナー ズの藤村隆社長は4日、ブルームバーグとのインタビューで「上場時期 は後ろ倒しで15年中で検討している」と述べた。同氏は12年10月の取材 では、「2年以内に上場を目指す」考えを示していた。

総務省の予測では、人口の高齢化率(65歳以上)は10年の23%か ら60年には39.9%に達し、高齢化は一段と進行する。こうした中、政府 は介護・医療施設の拡充に向け、投資資金を呼び込もうとしており、成 長戦略の中でヘルスケアリートの推進を明記した。4日には大和証券系 の日本ヘルスケア投資法人が日本で初めて上場したほか、三井住友銀行 系も来年3月をめどに上場を計画している。

三井住友銀が10月、リートへの組み入れに向け500億円規模の施設 約20件を取得するなど、上場活発化につれ物件取得競争が厳しくなって いる。藤村氏は「採算性、収益性を考えて、1物件当たり50室、5億円 以上をメドとして投資をしていく」と話し、投資案件は限られる。さら に3年前と比べ価格が約2割上昇する中、同氏は「国内のヘルスケア市 場はバブル状態」とし、運用資産確保の妨げになっていると述べた。

同氏らは介護施設を中心に資産規模500億円程度での上場を目指 す。上場後は病院や地方都市の大学街における自立から介護までの高齢 者用住宅にも投資対象を広げ、早期に1000億円規模に拡大する。ジャパ ン・シニアリビングは新生銀やケネディクス、長谷工コーポレーショ ン、三菱UFJ信託銀行などが共同出資し、ヘルスケアリート上場に向 け4月に設立した。

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