ドラギ総裁、日本化が嫌なら黒田総裁見習え-ギルバート

1999年にデフレに陥り事実上いまだ に脱却できない日本のようになることを、エコノミストらは「日本化」 と呼び恐れる。ユーロ圏がデフレに近づく中、欧州中央銀行(ECB) は歴史の教訓から学び日本銀行の現在の取り組みを見習うべきなのだろ う。

ユーロ圏の現状は極めてデフレに近い。ECBが目安とするインフ レ率2%弱は遠のくばかりだ。欧州連合(EU)の欧州委員会は4 日、2015年のユーロ圏インフレ率を0.8%と予想、5月時点の見込み (1.2%)からさらに引き下げた。

しかも、日銀のバランスシートは拡大しているのにECBのバラン スシートは縮小している。

日銀は10月31日に金融緩和を拡大し、長期国債の買い入れを「保有 残高が年間約80兆円に相当するペース」に増やすとした。ブルームバー グ・ビューのコラムニストであるウィリアム・ペセック氏は、量的緩和 (QE)拡大よりも経済改革が望ましいと指摘する。労働市場改革や財 政出動は欧州でも有用だろう。しかし日銀もECBも、財政政策や雇用 慣行に口を出す権限はない。政府が行動しない間、中銀は金融政策で空 白を埋めるしかない。

ECBが6日の政策委員会で、黒田東彦日銀総裁の「衝撃と畏怖」 作戦を踏襲する可能性は低い。ECBが資産購入プログラムを開始して から2週間でのカバード債購入高は48億ユーロ(約6900億円)にすぎな い。ドラギ総裁は今週、資産担保証券(ABS)の購入余地はかなり大 きいと発言した。しかし、大規模な国債購入なしにECBのバランスシ ートを十分に膨張させることが可能だとみる市場参加者を、私は1人た りとも見つけられない。

原題:Draghi Should Copy Kuroda to Avoid Japanification: Mark Gilbert(抜粋)

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