サウジアラムコ:12月積み米国向け価格引き下げ-アジア上げ

サウジアラビア国営石油会社サウジ アラムコは12月積みの米国向け原油販売価格を引き下げる一方、アジア 向けを引き上げた。発表後、ニューヨーク原油先物は約2年5カ月ぶり の安値を記録した。

サウジアラムコはアラビアン・ライト原油について、米メキシコ湾 岸地域の指標に対する1バレル当たりのプレミアムを45セント縮小し、 昨年12月以来の小幅水準にした。中質油と重質油も45セント、エキスト ラライトは50セント縮小した。一方、アジアと欧州向けの原油価格は引 き上げた。

石油輸出国機構(OPEC)以外の産油国の供給が膨らむ一方、世 界2位の原油輸入国である中国の需要は縮小しつつあり、北海ブレント 原油は先月、弱気相場に入った。中東の産油国は中南米や北アフリカ、 ロシアのほか、生産が29年ぶりの高水準に増加した米国勢とますます激 しい競争を繰り広げている。

英調査会社エナジー・アスペクツの石油担当チーフアナリスト、ア ムリタ・セン氏(ロンドン在勤)は3日の電子メールでサウジアラムコ の動きについて、「米市場は精製の持ち直しで低調に推移しており、そ のため値下げした。アジアは堅調なため値上げした」と分析した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)先物は前週末比1.76ドル安の1バレル =78.78ドルで終了。終値ベースで2012年6月28日以来の安値となっ た。

原題:Saudi Aramco Cuts December Oil Prices to U.S.; Raises Asia (1)(抜粋)

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