米国株:S&P500種が下落、企業決算や原油安を嫌気

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4日の米国株は総じて下落。S& P500種株価指数は最高値付近から下げた。原油価格が3年ぶり安値に 下げエネルギー株が売られたほか、スプリントやプライスライン・グル ープが示した業績予想が失望を誘った。

エクソンモービルとシェブロンを中心にエネルギー株が下落。ニュ ーヨーク原油先物相場は一時、バレル当たり75.84ドルまで下げた。ス プリントは16%安。同社は11四半期連続で契約者数が減少した。プライ スラインは8.4%下落。売上見通しが市場予想に及ばなかった。

S&P500種株価指数は前日比0.3%下げて2012.10。一方、ダウ工 業株30種平均は17.60ドル上げて17383.84ドル。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「原油価格が大幅に下 落している。これがすべてを物語っている」と述べ、「中間選挙で何か 重要なニュースがあるかもしれないが、企業決算の動向や、原油安が市 場の地合いに及ぼしている以上の影響はないだろう」と続けた。

S&P500種は10月15日に記録した6カ月ぶり安値から前日まで に8.3%戻した。予想を上回る経済成長率や企業決算の改善が背景にあ った。構成500社の株価収益率(PER、予想ベース)は株高に伴 い16.7倍に上昇、2009年以来の高水準に近い。S&P500種とダウ平均 はいずれも先週、過去最高値を更新。

米中間選挙

4日の米中間選挙では共和党の議席 増加が予想されているが、依 然として激戦となりそうな州が複数あり、上院で共和党が過半数を取り 戻すかどうかは微妙な情勢だ。注目される上院では、共和党が過半数を 奪還するためには6議席の純増が必要となる。

商務省が発表した9月の製造業受注額は前月比で0.6%減少と、ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致し た。また9月の貿易収支統計によると、財とサービスを 合わせた貿易 赤字(国際収支ベース、季節調整済み)は前月比7.6%拡大し、430億ド ルとなった。これは5月以来の高水準だった。

ポール・シンガー氏のヘッジファンド、エリオット・マネジメント は米インフレ統計は実際より低く、経済成長率は実際より高く表示され ているとして、米経済成長を楽観してはならないと注意を促した。過去 6年間の連邦公開市場委員会 (FOMC)の金融政策については持続 不可能だと指摘した。

エリオットは投資家への四半期書簡で、金融政策による景気刺激の 効果が投資家の信頼を失えば、10月前半に見られた市場の混乱は次の本 物の相場急落の「予告編」となり、「深刻な金融危機」につながりかね ないと指摘。ブルームバーグニュースが書簡のコピーを入手した。

騰落比率は2対3。小型株で構成されるラッセル2000指数は0.4% 下げた。S&P500種産業別指数でエネルギー株は1.9%安と、最も下げ た。

エネルギー株安い

エクソンモービルとシェブロンはそれぞれ0.8%と1.2%値下がりし た。S&P500種のエネルギー株を構成する43銘柄のうち38銘柄が下落 した。

スプリントは16%安。契約者数の減少を背景に、今年の利益見通し を下方修正した。

プライスラインは8.4%下落。第4四半期売上高見通しがアナリス ト予想を下回った。消費者が旅行計画を縮小しているほか、ドル上昇が 成長を抑制している。

原題:S&P 500 Falls as Energy Companies Lead Losses Amid Oil Slump(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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