PIMCO:「トータル・リターン」は10月に275億ドルの流出

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パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)が運用する世界最大の債券ファンド「トー タル・リターン・ファンド」は9月26日のビル・グロース氏の退社を受 け、10月に推計で275億ドル(約3兆1250億円)の資金流出を記録し た。月間の資金流出としては過去最大。

PIMCOの4日の発表資料によると、10月の資金流出額は9月 の235億ドルを上回った。PIMCO広報のダニエル・ターマン氏によ れば、解約の半分は10月最初の5営業日に集中し、その後は「急速に鈍 った」という。運用資産は現在1709億ドルで、ピークは2013年の2930億 ドル。

運用成績が同種のファンドに後れを取る中、投資家は金利上昇を見 越して従来型の債券戦略から資金を引き揚げている。同ファンドはグロ ース氏の辞任を引き金に資金解約が過去最悪の状況となり、2013年5月 以降続いていた資金流出傾向に拍車が掛かった。顧客は投資先を見直し ており、TCWグループやダブルライン・キャピタルなどが手掛ける競 合ファンドに資金をシフトしたり、マネー・マーケット・ファンド (MF)や上場投資信託(ETF)に資金を待機させている。

PIMCOの10月1日の発表によると、9月に解約が最も多かった のはグロース氏が退社した日だった。プルデンシャル・ファイナンシャ ルや元PIMCO親会社パシフィック・ライフ・インシュアランスやマ サチューセッツ・ミューチュアル・ライフ・インシュアランス、フロリ ダ州年金基金もここ数週間にPIMCOから資金を引き揚げている。

原題:Pimco Total Return Shed $27.5 Billion After Gross’s Exit (1)(抜粋)

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