債券は下落、米中間選挙受けた円安で超長期債中心に売り-午後一段安

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債券相場は下落。外国為替市場での 円安進行を受けて超長期ゾーンを中心に売りが優勢となり、午後に入っ て相場は下げ幅を拡大した。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比1銭安の146円69銭 で取引を開始。午後に入って米中間選挙で共和党が上院で過半数を獲得 することが確実になったと伝わり、円安が進むと、水準を大きく切り下 げ、一時は46銭安まで下落。終値は26銭安の146円44銭だった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは午後になってようやく、前日比0.5ベーシス ポイント(bp)高い0.445%で開始。午後2時半すぎに0.475%まで上昇 後、0.465%に戻した。20年物の150回債利回りは一時6bp高い1.25%を 付け、30年物の44回債利回りは6.5bp高い1.50%まで急上昇した。前日 にはともに一時、昨年4月以来の低水準を付けた。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、米中間選 挙結果などを受けて、外国為替市場で1ドル=114円台に円安・ドル高 が進み、スワップ市場で長いゾーンを中心に金利が上昇、債券市場で も20年債や30年債が売られたと指摘。「10年債入札結果は無難だった が、超長期債や先物がこれだけ売られると10年金利も上昇せざるを得な い」と話した。

4日投開票の米連邦議会選挙では共和党が上院で少なくとも6議席 を伸ばし、年明けの議会での過半数51議席を確保した。共和党のマコネ ル氏(ケンタッキー州)が上院の次期多数党院内総務となる見通し。

急低下の反動

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、超長期金利の大幅上昇について「追加緩和を受け、これまでの年 限別買い入れ額を考えると、当然、超長期ゾーンが増えるだろうとの観 測で金利が急低下したが、きょうは少々やり過ぎたとの見方が台頭した ため売られた」と説明。「方向はフラットニングで間違いないが、追加 緩和を織り込むまで時間がかかるし、その過程では金利の振れ幅が大き くなるだろう」と話した。

財務省が実施した表面利率0.5%の10年利付国債(335回債)の入札 結果によると、最低落札価格は100円55銭と事前の市場予想と一致。落 札価格の最低と平均の差(テール)は2銭と前回の1銭からやや拡大。 投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.50倍と前回の3.48倍とほぼ変わら ず。平均落札利回り0.439%、最高落札利回り0.441%はともに過去最低 となった。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、10 年債入札について、「まずまずの結果だった。決して買える水準ではな いが、日銀が発行量のほとんどを購入する中、需給面で不安はない。超 長期債と比較した10年ゾーンの安定さが結果に反映されている」と分 析。一方、相場の上値が重いことについて「強くはないがヘッジ売りが 出ている」と説明した。

--取材協力:赤間信行.

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