米国株(3日):総じて軟調、原油安でエネルギー銘柄に売り

更新日時

米株式相場は総じて軟調。サウジア ラビアの原油販売価格変更を受けて原油価格が下落し、エネルギー銘柄 を圧迫した。先週末は日本銀行の追加緩和を手掛かりに主要株価指数が 過去最高値を更新した。

S&P500種株価指数は前週末比0.1%未満下げて2017.81。騰落比 率は4対5。ダウ工業株30種平均は24.28ドル下げて17366.24ドル。ナ スダック総合指数は0.2%上昇し、2000年3月以来の高値。

ウィリアムズ・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のプリンシ パル兼株式トレーダー責任者、スティーブン・カール氏は電話取材に対 し、「サウジが米国向け価格を引き下げるとの発表で原油価格が下落す るまで、株式市場はレンジ取引だった」と指摘。「利益確定の売りや、 週初めの慎重な姿勢というのもあっただろう」と続けた。

S&P500種は10月15日に記録した6カ月ぶり安値から8.3%戻し た。予想を上回る経済成長率や企業決算の改善が背景にあった。構 成500社の株価収益率(PER、予想ベース)は株高に伴い16.8倍に上 昇、2009年以来の高水準に近い。

S&P500種とダウ平均はいずれも先週、過去最高値を更新。連邦 公開市場委員会(FOMC)が債券購入プログラム終了を決定した後、 日本銀行が追加緩和に踏み切ったことが好感された。

ISMの製造業景況指数

この日発表の経済統計は、中銀による刺激策引き揚げに米経済が持 ちこたえられるとの見方を裏付けた。米供給管理協会(ISM)が発表 した10月の製造業総合景況指数は59と、8月と同じで2011年3月以来の 高い水準。前月は56.6だった。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を 示す。

このほかに今週発表される米経済統計では、非製造業総合景況指数 の上昇や、6年ぶり低水準にある失業率の横ばいが予想されている。企 業決算ではアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)やタ イム・ワーナー、ウォルト・ディズニーなど、S&P500種採用企業の うち80社以上が発表される。

アナリスト予想によると、S&P500種採用企業の第3四半期利益 は8%増、1カ月前の予想では4.9%増だった。売上高は3.6%増が見込 まれている。

エネルギー株が安い

S&P500種の業種別10種ではテクノロジーや生活必需品など7指 数が上昇。エクソンモービルやシェブロンなどが売られ、エネルギー は1.7%下落した。

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は大幅下落し、約2年ぶりの安値。サウジアラビアが 北米での産油拡大を背景に米国向け価格を引き下げたことがきっかけ。

アップルは1.3%上昇。事情に詳しい関係者によると、同社はこの 日、起債について投資家との電話会議を予定している。同社はこの電話 会議を実施するにあたり、ゴールドマン・サックス・グループとドイツ 銀行を起用したという。

原題:Most U.S. Stocks Fall as Energy Companies Slump With Oil Prices(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE