米国債(3日):5年債中心に下落、米製造業景況指数が上昇

更新日時

米国債相場は下落。5年債利回りは ほぼ1カ月ぶり高水準となった。米製造業総合景況指数が予想以上に上 昇したことから、利上げ見通しが強まった。

金融政策見通しよりもインフレ見通しにより敏感に反応する30年債 の利回りは変わらず。米インフレ率は2012年4月以降、連邦公開市場委 員会(FOMC)の目標を下回っている。2年債と30年債の利回り差 (イールドカーブ)は2営業日連続で縮小した。

GMPセキュリティーズの債券戦略担当ディレクター、エイドリア ン・ミラー氏は「けさのような強いデータは常に利回りに上方向の圧力 をかける。これに伴い利上げ観測が強まり、短期債の方が軟調となるた め、イールドカーブの平坦化が進む」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1 bp =0.01%)上昇の1.63%。一時は1.66%と、10月7日以来の高水 準をつけた。同年債(表面利率1.5%、2019年10月償還)価格は3/32下 げて99 3/8。

2年債利回りは0.51%。一時3bp上昇して0.53%と、10月7日以 来の高水準に達した。30年債利回りは3.06%で変わらず。一時は3.10% に上昇した。

2年債と30年債の利回り差は一時254bpに縮小。来年の利上げペ ースが速まるとの観測からフラットニングが進んだ。10月15日には242 bpまで縮小し、日中ベースで2012年8月以来の最小を記録した。

欧州や日本に比べて魅力的

ジェフリーズの政府債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏(ニ ューヨーク在勤)は「米金融当局に対する見通しがこの数カ月で変化し ているが、長期債はこうした影響を比較的免れている」と指摘。「欧州 でも日本でも長期債の利回りはまず期待できない。その観点で米国の魅 力は比較的高い」と述べた。

米国とドイツで比較した10年債利回り差は149bpと、10月以来の 最大幅と一致。日本と米国で比較した10年債利回り差は188bpと、10 月6日以来の最大に拡大した。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数 は59と、前月の56.6から上昇し、2011年3月以来の高水準となった。ブ ルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は56.1。同指数で50 は活動の拡大と縮小の境目を示す。

7日に発表される10月の米雇用統計では、今年8回目の20万人を超 える雇用者増が予想されている。

中国、ユーロ圏

世界経済の成長見通し悪化の兆候に、米国債を含む主要国政府債の 需要は支えられている。

中国国家統計局と中国物流購買連合会が発表した10月の非製造業購 買担当者指数(PMI)は53.8。9月は54だった。統計局と連合会が1 日発表した10月の製造業PMIは50.8と、9月の51.1から低下した。両 指数ともに50を上回ると活動拡大を示す。

英マークイット・エコノミクスが発表した10月のユーロ圏製造業購 買担当者指数(PMI)によると、ユーロ圏の製造業活動はほぼ横ば い。フランスとイタリアで活動が縮小した。

原題:U.S. 5-Year Yields Reach 1-Month High After Factory Index Rises(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE