欧州債:イタリア債下落、ECBは今週は動かずとの見方で

3日の欧州債市場では、イタリア国 債が5営業日ぶりに下落。欧州中央銀行(ECB)が今週の政策委員会 では追加緩和を見送るとの観測が広がっている。

スペイン国債も値下がりし、10年債は先月20日以来で最大の利回り 上昇となった。デフレ回避策としてカバード債購入を10月に開始した ECBは、6日に定例政策委員会を開く。イタリア債務管理局のマリ ア・カンナータ局長はこの日ブリュッセルで、ECBが資産購入の対象 をソブリン債に広げてもプラス効果は不明だと発言した。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・グ レアムテーラー氏(ロンドン在勤)は「圧力は高まってはいるものの、 ECBはこの木曜日は行動を起こさないと予想されている」と指摘。ス ペインとイタリアの国債が特に売られているのは「周辺国の債務が重 く、デフレ懸念があるからだ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時22分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.41%。同国債 (表面利率2.5%、2024年12月償還)の価格は0.545下げて100.925。ス ペイン10年債利回りは7bp上昇の2.14%

ドイツ10年債利回りは2bp上昇の0.86%。一時は0.81%に下が り、10月16日に付けた過去最低と同水準になった。

中銀による緩和措置を受け、ユーロ圏の国債利回りは低下基調にあ った。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ指数によれば、 平均利回りは10月1日に1.01%と、少なくとも1994年以来の低水準を記 録。先月31日は1.06%だった。イタリアのカンナータ局長は利回り低下 がここまで進んだことを指摘し、これ以上のECB追加緩和が効果を発 揮するかどうかは疑問だと述べた。

原題:Italian Bonds Drop Before ECB Meet; Cannata Doubts QE Usefulness(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda.

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