NY外為(3日):ドル上昇、114円台-日米金融政策の相違で

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ニューヨーク外国為替市場ではドル が対円でほぼ7年ぶりの高値に上昇。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が利上げに近づく中、日本銀行の追加緩和を引き続き材料 視し、円売り・ドル買いが膨らんだ。

ドルは主要16通貨の全てに対して上昇した。米供給管理協会 (ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数は、市場予想を上回る 製造業の拡大ペースを示唆した。ユーロはドルに対して2年ぶりの安値 を付けた。欧州中央銀行(ECB)は6日に定例政策委員会を開く。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「米国の投資環境は非常に好ましい。ドルが年末 や2015年に向けて上昇するというのが大きなトレンドだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前営業日比1.5%上 げて1ドル=114円05銭。一時は114円22銭と、2007年12月以来の高値を 付けた。対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.2482ドル。一時は1.2440 ドルと、2012年8月以来の高値となった。円は対ユーロで1.2%安の1 ユーロ=142円35銭。

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数 は8.24%と、10月16日以来の高水準。

ブラジル・レアルは2営業日続落。先週発表された9月の財政赤字 が694億レアルと、市場予想の2倍以上に拡大したことが引き続き売り 材料となった。赤字幅は2001年以降で最大だった。レアルは0.7%安の 1ドル=2.4953レアル。

円下落

円は主要31通貨全てに対して下落。日本銀行は10月31日の金融政策 決定会合で、マネタリーベース目標額を従来の「年間約60兆-70兆円」 から約80兆円に相当するペースに引き上げた。年金積立金管理運用独立 行政法人(GPIF)は同日、資産構成で全体の大半を占めていた国内 債券を大幅に引き下げる一方、日本株式と外貨建て資産を引き上げる方 針を示した。

一方、FOMCは先月29日、予定通り債券購入プログラムを終了し た。「雇用は着実に増え、失業率は低下している」と指摘。事実上のゼ ロ金利政策については「相当な期間」維持する方針をあらためて示し た。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数 は59。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は56.1だっ た。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、マーク・マコーミッ ク氏(ニューヨーク在勤)は「米経済が加速する中で、世界の他の地 域、特に日本とユーロ圏は減速している」と指摘した。「この違いこそ 相対的な価値を生み出す可能性があるため、マクロ投資家はこの展開が 顕在化するのを望んでいる」と続けた。

原題:Dollar Reaches 7-Year High Versus Yen on Policy Split; Real Down(抜粋)

--取材協力:Netty Ismail、Kevin Buckland、Lukanyo Mnyanda.

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