9月から運用を始めた日本株ヘッジ ファンドのフルフェイス・インベストメントは、1カ月で2.1%の収益 をあげ、他の日本のヘッジファンドを上回った。海外の機関投資家から 管理を任された専用口座(マネージドアカウント)の30億円で運用を開 始した。

運用開始以前に投資助言をしていた昨年10月からの1年間の収益で みても、他の日本のヘッジファンドを上回り、13%となった。ヘッジフ ァンドの日本市場での運用成績を示すユーリカヘッジ日本指数は9月が プラス1.3%、昨年10月から1年間ではプラス8.4%。同社の収益目標は 年10%、リスクも10%程度としている。

共同創業者で代表取締役の坂本貞夫氏(42)によると、同社のモデ ルは、状況に応じて市場関係者がどの財務情報に注目し、何を要因に取 引しているかを数理的なアプローチで分析。非現実的な仮定ではなく、 人間に近い判断を下し、予想株価からかい離した銘柄を売買する。

過去の時系列データではなく直近データを使い、リーマンショック のような急激な変化が発生しても対応しやすいのが強みだ。坂本氏は、 株も債券も連動して同方向に動く相関が高い最近の運用環境のなかで、 市場の変化に即時に対応でき、「ダウンサイドリスクが限定できる」と いう。目標運用額について、同氏は具体数値は言及せず、「数字を追い 過ぎるのではなく、長続きする良いファンドを目指す」と述べた。

フルフェイスの共同設立者で代表取締役の林慶樹氏(35)は2002年 から日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)で株式トレーダ ー、05年から日興シティグループ証券(現シティ・グローマル・マーケ ッツ・ジャパン)で株式・デリバティブトレーダーを務めた。

坂本氏は98年からJPモルガン(現JPモルガン・アセット・マネ ジメント)、02年からバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現 ブラックロック)で運用やモデル開発に従事。05年から野村証券系の自 己投資会社でディストレスやM&Aなどの戦略投資に携わった。

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