NY外為:ユーロが対ドルで2年ぶり安値-ECBの緩和観測

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがドルに対し2年ぶり安値に下落。ユーロ圏のインフレ率低下が、 欧州中央銀行(ECB)がデフレ回避のため追加緩和に動く正当性を裏 付けているとの見方が背景にある。

域内の成長押し上げに向けてECBがバランスシート拡大や利下げ に動く中、ユーロは四半期ベースでは2010年以降で最大の下げとなっ た。ロシア・ルーブルはこの日下落。ロシア中銀が資本統制を検討して いるとのブルームバーグ・ニュースの報道に反応した。カナダ・ドルも 値下がり。カナダ経済の失速が示されたことが手掛かり。米ドルは7- 9月(第3四半期)、ここ6年で最大の上げ。米金融当局は利上げを検 討している。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「ユーロの動きにはかなり激しいものがある」と し、「今はドルが幅広く強くなっている。こうした環境ではほぼどの通 貨も上昇するのは非常に厳しい」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比0.4% 安の1ユーロ=1.2631ドル。一時1.2571ドルと、12年9月以来の安値を 付けた。月初からは3.8%安。6月30日からは7.8%下げ、四半期ベース では10年4-6月(第2四半期)以来の大幅な下落率。ユーロは対円で はこの日0.3%値下がりし1ユーロ=138円49銭。

円は下落

ドルは対円で0.1%上昇し1ドル=109円63銭。一時109円85銭 と、08年8月以来の高値を付けた。月間では5.3%高となった。

円は主要通貨の大半に対して値下がり。対ドルでは第3四半期 に7.6%安と、13年1-3月(第1四半期)以降で最大の下げとなっ た。

日本銀行は、デフレ脱却を目指しマネタリーベースが年約60兆-70 兆円に相当するペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を続けてい る。

日銀は10月1日に企業短期経済観測調査(短観)を公表する。ブル ームバーグが実施したエコノミスト調査では、大企業・製造業の業況判 断指数(DI)はプラス10と、前回調査のプラス12からの低下が見込ま れている。3月の調査ではプラス17だった。

ユーロとECB

ユーロは5月に付けた2年半ぶり高値から10%近く下げている。 ECBがインフレ率の低下阻止に向けて資産担保証券(ABS)購入プ ログラムを含む前例のない刺激策を打ち出していることが手掛かり。ユ ーロ安はユーロ圏の輸出競争力を高める一方、輸入価格の押し上げによ り消費者物価が上昇することから、ドラギ総裁にとってユーロ下落は好 ましい動きかもしれない。

ECBは10月2日に政策決定会合を開く。ブルームバーグが実施し たアナリスト調査では、今回の会合での利下げ決定は見込まれていな い。今月4日の会合では、大方の予想に反して利下げを決めた。ドラギ 総裁は22日、必要に応じて「追加の非伝統的手段を活用」する用意があ ると表明した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表した9月の ユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇。上昇率は 8月の0.4%を下回った。

ドル、ルーブル

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇し1070.94と、終 値ベースで10年6月以来の高水準。第3四半期に入ってからは6.7%高 と、四半期としては08年第3四半期以来の大幅な上昇率。

ルーブルは一時1.1%安の1ドル=39.8900ルーブルと過去最安値。 ロシア中銀は同国からの資金流出が加速するようなら一時的に資本統制 を導入することを検討している。中銀での議論を直接に知る当局者2人 が匿名を条件に明らかにした。

中銀は報道に対して、国境を越えた資本の流れに制限を設ける考え はないとの声明をウェブサイトに掲載した。

原題:Euro Drops to Two-Year Low Amid ECB Speculation; Dollar Advances(抜粋)

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