米シティCEO:投資家は銀行に安定したリターンを期待

銀行は新たな規則やリスク抑制を求 める圧力への対応を迫られる状況にあって、金融危機前の高水準とはな らないがより確実な利益を生み出していくことになろうと、米銀シティ グループのマイケル・コルバット最高経営責任者(CEO)が指摘し た。

コルバットCEOは29日、ニューヨーク大学スターン経営大学院で のイベントで「投資家の足元の期待は、恐らくこれまでより低い水準に はなるが、変動性が比較的小さい収益やより安定したリターンだろう」 と述べた。また、金融危機後に米業界規制の見直しを目指した米金融規 制改革法(ドッド・フランク法)の施行で、大手銀行が破綻したり納税 者の支援を必要としたりする可能性は減ったとの認識を示した。

規制厳格化によって一部の融資や他のサービスは、比較的緩い監視 を受けたヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資会社を中心とするシャドーバンキングシステムに移行することにな ると言及した。こうした業界の拡大は消費者の基準を損ない、信用力が 低い借り手への融資を促すことになりかねないとしている。

ただCEOは、そうしたシフトによってシティの社員が投資会社に 大量に流出する事態は起こらないと指摘。投資会社では人員拡大に限界 があるとした。

一方、規模が小さめの銀行は国際業務などの事業拡大が一段と難し くなるため、すでに規模が大きい銀行には規制がプラスに働くこともあ り得ると説明した。政府による銀行監視で、アクティビスト(物言う株 主)が企業に迅速な変革を求めて圧力をかけることも一層困難になると 分析している。

原題:Corbat Says Bank Investors Should Expect Steadier, Lower Returns(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE