商品価格の下落長引くとの見方-供給過剰で投資資金流出加速

商品価格の最悪の局面は終了してい ないと、投資家らは見込んでいる。商品相場は既に5年ぶりの安値とな っている。

ブルームバーグが集計したデータによれば、原材料に裏付けされた 米国の上場取引型金融商品(ETP)からは今月に入って約8730億ドル (約95兆4500億円)の投資資金が流出した。これは4月以降で最大。供 給過剰の拡大やドル相場の上昇、中国の経済成長鈍化を背景に、ブルー ムバーグ商品指数は2009年以来の低水準となった。商品価格は1-6月 (上期)には米国での寒気や豚流行性下痢(PED)ウイルス感染拡大 に加え、ウクライナと中東での情勢緊迫化により上昇していた。

フランスのソシエテ・ジェネラルや米シティグループなどの銀行は 多くの原材料の価格下落が続くと予測している。米国のトウモロコシと 大豆の生産高は過去最高水準に達すると予想されており、世界のニッケ ル在庫は過去最高水準に増加している。米国の原油生産量は1986年以来 の高水準に達し、世界の供給過剰が膨らんでいる。穀物やエネルギー、 金属の世界最大の消費国である中国の成長率はここ20年で最低に落ち込 む可能性がある。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズ(シンシナティ)で18 億ドル相当の運用を手掛けるファンドマネジャー、ピーター・ソレンテ ィーノ氏は「商品市場は全体的に長期にわたって非常に堅調だった。そ の結果、多額の資金が流入し供給と生産能力が過剰となった」と指摘。 「資金の引き揚げが進んでいる資産クラスであることは間違いない。ヘ ッジファンドは勢いのある取引に集まり、ここ2年間は商品に資金が流 入していた」と述べた。

原題:Gluts Spur Investor Exit Signaling Prolonged Slump: Commodities(抜粋)

--取材協力:Lydia Mulvany.

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