香港ドルは社会不安の影響回避-変動性は金融危機時より低水準

香港における1960年代以来最悪の社 会不安が市場でどう見られているかを知るには、香港ドルの動向を見れ ばよい。ボラティリティ(変動性)は世界的な金融危機の際より低い水 準にとどまっている。

香港ドルの米ドルに対する3カ月物インプライド・ボラティリティ (IV、予想変動率)は0.6%に上昇したが、3月に記録した高水準を 突破するには至っていない。IVは2008年の世界的な金融危機時 に1.6%、1990年代終盤のアジア危機の際には3.5%にいずれも上昇し た。

数万人に上る民主派のデモ隊が自由で開かれた選挙の実施や梁振英 行政長官の辞任を求めてここ数日、香港の街頭を占拠している。ただ香 港ドルは今月、ブルームバーグが調査する主要31通貨のうち2通貨を除 く全ての通貨に対して上昇。 対米ドルで7.75-7.85香港ドルの許容変 動幅下限までまだ1%の余裕がある。

INGグループのアジア調査責任者ティム・コンドン氏(シンガポ ール在勤)は電話取材に対し「政治的な雑音にすぎない。抗議行動が終 わればボラティリティは低下し、7.75香港ドルの水準に戻るだろう」と 語った。

29日のニューヨーク市場で香港ドルは一時1米ドル=7.77香港ドル と、12年5月以来の安値を付けた。

原題:Hong Kong Dollar Proves Resilient in Face of Rising Civil Unrest(抜粋)

--取材協力:Ye Xie.

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