グロース氏の離脱が年金生活者を直撃か-売却観測で投資口急落

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)のクローズドエンド型クレジットファ ンド(運用資産額30億ドル=約3280億円)の投資口を昨年購入した年金 生活者らは、共同創業者のビル・グロース氏による個人的な売買がリタ ーンに影響すると気付いていなかったのではなかろうか。

PIMCOの「ダイナミック・クレジット・インカム・ファンド」 の投資口価格は、26日に1.6%安と過去1年余りで最も下落。グロース 氏の退職とジャナス・キャピタル・グループへの移籍が発表されたこと で、同氏が個人的に保有する7190万ドル(約78億7000万円)相当の投資 口を売却するとの観測が広がった。

グロース氏退職のようなイベントはめったにない出来事だとして も、この比較的小さな砂箱に資金を投じている大口投資家は、同氏だけ ではない。個人投資家は、債券バスケットに投資しているだけと考えて いるかもしれないが、サバ・キャピタル・マネジメントの創業者ボア ズ・ワインシュタイン氏のように数十億ドルを運用する債券ファンドマ ネジャーの売買が実際にはリターンに影響を与える可能性がある。

「マティス・ディスカウンテッド・クローズドエンド・ファンド・ ストラテジー」(運用資産額9190万ドル)のチーフアナリスト兼ポート フォリオマネジャー、エリック・バウトン氏は「クローズドエンド型フ ァンドの小口投資家の多くは、ファンドで何が起きているか分かってい ない。彼らは取引とオーナーシップのあらゆる側面を検討しているわけ ではない」と指摘する。

PIMCOの「コーポレート・アンド・インカム・オポチュニティ ー・ファンド」の投資口価格も26日に6.6%急落した。ブルームバーグ のデータによれば、グロース氏は8月22日時点で投資口全体の4.9% (6300万ドル相当)を保有していた。

原題:Bill Gross Risk in Levered Credit Funds Shows Retirees Beholden(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE