8月鉱工業生産、予想に反し1.5%低下-消費増税後の内需低迷

8月の鉱工業生産(速報値)は2カ 月ぶりに低下した。4月の消費増税後の内需低迷を反映した。経済産業 省は「総じてみれば、生産は弱含みで推移している」との判断を据え置 いた。

経産省が発表した生産指数は前月比で1.5%低下。前年同月比で は2.9%低下。はん用・生産用・業務用機械、輸送機械、電気機械工業 などが低下した。ブルームバーグ・ニュースによる集計データの予想中 央値は0.2%上昇。

出荷指数は前月比1.9%低下した。業種別では、はん用・生産用・ 業務用機械、輸送機械、石油・石炭製品工業などが低下要因となった。 在庫指数は1%上昇。業種別では鉄鋼、石油・石炭製品、化学工業など が上昇した。

製造工業生産予測指数は9月が前月比6%上昇。10月は0.2%低 下。

SMBC日興証券の宮前耕也金融経済調査部シニアエコノミストは 鉱工業生産が2カ月のマイナスとなったことについて、「不振の主因は 需要の低迷だろう。生産活動は1月をピークに減少基調が続いている」 と統計発表後の電子メールで述べた。さらに「消費増税後は出荷減に減 産が追い付かず、意図せざる在庫が積み上がっている状況だ」と指摘し た。

宮前氏は先行きについて、「需要の明確な回復がなければ、在庫調 整圧力による生産低迷(もしくは減産)が続きやすい」とみている。

麻生太郎財務相は閣議後の会見で、足元の景気について「消費増税 の反動減は予想の範疇(はんちゅう)。経済のファンダメンタルズが弱 含んでいるという感じでは全くない」との見方を示し、7、8月は天候 不順が大きかったと説明。さらに「9月、10月の経済指標は徐々に盛り 返す」と予想した。

甘利明再生相は閣議後の会見で、消費税増税後の「反動減の収束に 手間取っている」との見方を示しつつ、「まだら模様でありながらも回 復基調を期待する」と語った。

--取材協力:下土井京子、高橋舞子.

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