米国株:反落、香港のデモで地政学リスク-早期利上げも警戒

米株式相場は反落。香港の民主派に よるデモで地政学リスクが高まったほか、個人消費支出の拡大を受けて 利上げ時期が早まるとの懸念が強まったことも売りを誘った。

フォード・モーターは7.5%安。同社は今年の税引き前利益が目標 を下回ると発表した。南米と欧州の業績不調を理由に挙げた。8月の米 中古住宅販売成約指数が前月比で低下し、S&P住宅建設株指数は1% 安。ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツなどカジノ株も安い。一 方、マイクロン・テクノロジーやインテルが上げ、S&P500種の半導 体株指数が上昇した。

S&P500種株価指数は前営業日比0.3%下げて1977.80で終了。一 時は1%下げた後、50日移動平均付近で推移した。ダウ工業株30種平均 は41.93ドル(0.3%)安い17071.22ドルで終えた。

フェニモア・アセット・マネジメントの投資アナリスト、ドルー・ ウィルソン氏は「少なくとも調整局面に入っても当然だといえる雰囲気 が株式市場には高まりつつある」と指摘。「誰もそれに巻き込まれたく はない。ロシアの虎を目覚めさせた後、中国でも虎を起こしてしまっ た。米国株の投資家にとってそのリスクと不透明感はやや強過ぎる」と 述べた。

S&P500種は月間でこれまでのところ1.3%下落、四半期ベースで の上げは0.9%高に縮小している。年初から4日連続の下げはな く、10%以上の調整は3年間経験していない。

VIX

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は先週、平均で14.5と、第3四半期の中央値を12%上回った。 この日は7.6%上昇の15.98。

ライノ・トレーディング・パートナーズのチーフストラテジスト、 マイケル・ブロック氏は「過去6営業日の値動きは非常に荒いが、中央 銀行はまだ緩和的で、米国は良好な成長を遂げており、じり高基調は続 いている。幾つかのマクロ問題にぶつかっているにすぎない」と語っ た。

商務省の発表によると、8月の米個人消費支出(PCE)は前月 比0.5%増加。前月はほぼ変わらず(速報0.1%減)だった。8月の個人 所得は0.3%増加した。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した8月の中古住宅販売成約 指数(季節調整後)は前月比1%低下した。信用が引き締められ、賃金 の伸びが抑えられていることが住宅購入を圧迫した。前月は3.2%上 昇。

フィッシャー総裁

ダラス連銀のフィッシャー総裁はフォックス・ニュースとのインタ ビューで、利上げ開始時期を検討する上で、後手に回ってはならないと の認識を示した。米経済の力強さや賃金圧力の高まりを指摘した。

今週は雇用関連の指標に加え、製造業およびサービス業の活動指数 の発表が予定されている。第3四半期の決算発表が10月8日のアルコア を皮切りに始まる。

原題:U.S. Stocks Drop Amid Hong Kong Protests, Interest Rate Concerns(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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