債券の王様、トータル・リターン戦略の生みの親も抗争に勝てず

30年をかけて世界最大・最強の債券 ファンドを育て上げたビル・グロース氏だが、社内抗争に敗れパシフィ ック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)を去った。

ほとんどただ1人で作り上げた2兆ドル企業PIMCOのコントロ ールを失いつつあった「債券の王様」は、ダブルライン・キャピタルの ジェフリー・ガンドラック氏に電話を掛けた。同社への移籍を打診した がまとまらず、グロース氏はジャナス・キャピタル・グループに移籍す ることにした。

エンジェルス・インベストメント・アドバイザーズの最高投資責任 者(CIO)、マイケル・ローゼン氏は「驚愕(きょうがく)」の一言 に尽きるとコメントした。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの主任世界市場ストラテジス ト、ジャック・マルビー氏はグロース氏について、「史上最も影響力を 持ち、尊敬された債券運用者だ。1970年代に債券でのトータル・リター ン運用という戦略を生み出し、資産運用業界に革命を起こした」とたた えた。

PIMCOでは管理職としてのグロース氏のやり方に疑問を投げ掛 ける声があり、ダニエル・アイバシン氏ら幹部が退職をちらつかせたこ とを受け、執行委員会がグロース氏を解雇することを協議したと事情に 詳しい関係者が述べている。

原題:Gross Loses Pimco Power Struggle With ‘Stunning’ Exit to Janus(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker、Sree Vidya Bhaktavatsalam、Jody Shenn、Devin Banerjee.

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