ナポレオンが愛した南アのワイン、元バンカーらが再生目指す

南アフリカ共和国にあるワイナリ ー、クレイン・コンスタンシアの起源は1685年にさかのぼる。フランス 皇帝ナポレオンが愛したワインのスタイルと成功を再現しようと、同ワ イナリーは運営の見直しを図っている。

米JPモルガン・チェースで英国投資銀行部門の責任者を務めた経 歴を持つチャールズ・ハーマン氏と投資会社BXRの共同創業者である ゼデネク・バカラ氏は、2011年5月にこのワイナリーを購入した。同ワ イナリーは今月、目玉商品のビン・デ・コンスタンス09年を売り出し た。ハーマン氏はその後、ロンドンでのインタビューで「われわれに所 有権が移った日から5周年を迎えるまでにクレイン・コンスタンシアを 大幅に変革するつもりだ」と語った。

クレイン・コンスタンシアは投資プログラムを実行中だ。ハーマン 氏によれば、このプログラムはこの地域のブドウ園でスタートし、現在 は同ワイナリーに重点が置かれている。タンクの交換や建物の一部の改 修を進め、完了までに約2年を要する見通しだ。同ワイナリーは当初、 現在より大規模で過去の顧客には18世紀プロイセン王のフリードリヒ2 世や19世紀フランス王のルイ・フィリップが名を連ねていた。現在は、 当時のコンスタンシアのワインを再現することを目指している。

クレイン・コンスタンシアは、品質が基準を満たしている場合のみ ビン・デ・コンスタンスを生産する。09年1-4月下旬には25区画でブ ドウを収穫。10年産は製造しない方針が示された。このワインは自然な 甘味を帯び、1986年から現行方式で生産されている。

コンスタンシアのワインは、英作家のチャールズ・ディケンズやジ ェーン・オースティン、フランスの詩人シャルル・ボードレールの著作 にも引用されたが、ワイナリーは数世紀の間に分割され、忘れ去られて いた。

ハーマン氏は銀行業界で勤務していたが、バカラ氏は石炭採掘で富 を築きメディア業界にも進出した。

ワイン情報サイト、ワインサーチャー・ドットコムによれば、ビ ン・デ・コンスタンス2008年0.5リットル入りボトル1本は今月、ニュ ーヨークのワインショップ、シェリー・リーマンで64.95ドル(約7100 円)で、1995年産はロンドンのビベンダム・ファイン・ワインで70ポン ド(約1万2000円)で、それぞれ販売されていた。

原題:Klein Constantia Restores South African Wines Fit for Napoleon(抜粋)

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