ユーロ安戦略をECB当局者は歓迎-インフレ率低下進む中

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁 のユーロ圏経済立て直しを目指す戦略とはユーロ安だとの見方が強まっ ている。

ドラギ総裁は為替相場は政策目標ではないとしているものの、 ECB当局者らはユーロ下落を容認する姿勢を隠していない。ユーロ安 は輸入コストと輸出競争力を押し上げ、インフレ率を高める取り組みに とって追い風となる。30日に発表される9月のユーロ圏消費者物価指数 (CPI)速報値は、2009年以来の低い上昇率になると予想されてい る。

一連の刺激策公表に伴い、ユーロは5月に付けた2年半ぶり高値か ら下落。ドラギ総裁が今月、利下げを実施し、バランスシートを最大1 兆ユーロ(約140兆円)拡大させる意向を示すと、ユーロは1ユーロ =1.30ドルを下回る水準で推移。資産購入計画の詳細は、イタリアのナ ポリで今週開催されるECB政策委員会の後、公表される見込み。

INGグループのユーロ圏担当シニアエコノミスト、マルティン・ ファンフリート氏(アムステルダム在勤)は「ドラギ総裁はバランスシ ート拡大に言及した際、ひそかにユーロ相場のことを考えていたと思 う」と発言。「ユーロが下がりドラギ総裁はうれしいに違いない。政策 伝達の重要な経路の1つが為替相場だと総裁は十分承知している」と説 明した。

原題:Draghi’s Devaluing Euro Cheers ECB as Inflation Seen Fading More(抜粋)

--取材協力:Jana Randow、Kristian Siedenburg.

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