ヘッジファンド、空売りがようやく奏功-小型株指数の下落で

ヘッジファンドが株式の空売りでよ うやく報われつつある。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、大口投機家によるラ ッセル2000指数の空売りは約3年ぶりの高水準となっている。小型株で 構成される同指数の7-9月(第3四半期)のリターンはこのままいけ ば2011年以来最悪となる。同指数の下げに賭けるポジションは3月以降 膨らんでいる。

ラッセル2000の構成銘柄の時価総額は7億200万ドル(約770億円、 中央値)と、S&P500種株価指数の構成銘柄(175億ドル)の4%程 度。強気相場入りした2009年以降、リターンはS&P500種を毎年下回 っている。ラッセル2000銘柄の株価収益率は26.5倍と、S&P500銘柄 の16.6倍より60%高い。小規模企業は借り入れに依存しているため金利 上昇の影響も受けやすく、ヘッジファンドの間では小型株のリターンが 今後さらに悪化するとの予想が多い。

コメルツ銀行の世界株式担当エコノミスト、ピーター・ディクソン 氏(ロンドン在勤)は電話取材に対し、「あらゆる好材料が市場に織り 込まれていることを踏まえると、バリュエーションは問題だと私は考え る。そのような状況であれば、リスクが最も高いところにはいたくない ものだ」と述べた。

ラッセル2000は先週、2.4%安の1119.33と、4週連続の下落となっ た。経済データの改善を受け、米金融当局の利上げ時期が早まるとの観 測が広がったことが背景。3月に付けた過去最高値からは7.4%下落し ている。

今年に入ってラッセル2000のリターンはS&P500種を11ポイント 下回っており、ファンドマネジャーは小型株空売りの効果を目にしてい る。CFTCのデータによると、ラッセル2000が今年さらに下落すると の予想に賭けるプロの投資家のポジションは78億ドルに達している。

原題:Hedge Funds Score With Small-Cap Shorts in Russell 2000 Retreat(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh、Lu Wang.

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