新規鉱山開発は銅価8000-9000ドル必要、コスト高-PPC西山副社長

JX日鉱日石金属と三井金属の合弁 会社で国内銅製錬最大手のパンパシフィック・カッパー(PPC)の西 山佳宏副社長執行役員は29日、銅鉱山開発におけるコストが上昇してい るとして、1トン当たり8000ドルから9000ドル近くまで銅価格が上昇し なければ新規の大型鉱山開発事業は進まないとの見方を示した。

西山副社長は記者会見で、建設資材や人件費、環境対策費用の上昇 が顕著な上、エネルギーコストや選鉱工程などで用いる水の確保など操 業費用も大きく上昇していると指摘。こうしたコスト上昇傾向は今後ま すます強くなるとして「正当化される銅価は中期的には8000ドルか ら9000ドル近く」との認識を示した。26日のロンドン金属取引所 (LME)の銅価格(3カ月)は1トン当たり6718ドルだった。

一方、世界最大の銅消費国である中国の需要については「伸びはス ローダウンせざるを得ないが、今後とも着実な拡大を見込む」と指摘。 「電力や鉄道網などのインフラ整備、エレクトロニクス関連の需要は底 堅い」として、中国の銅需要について14年以降は年間5-6%の成長を 予想する。

PPCは14年の世界の銅地金需給の見通しを4万トンの供給過 剰、15年は19万3000トンの供給過剰との予測を発表した。14年から15年 の銅価格は1トン当たり6600-7600ドルとの見通しを示した。

ただ、コスト高と銅価格の調整を背景に鉱山開発の遅延や凍結が出 るなど供給面で制約を受けている状態だと指摘。今後5-10年の中期で 見た場合、再度供給不足に転換して銅価格は上昇するとみている。

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