日本郵政:上場に備え資本再編、ゆうちょ銀の簿価7.8兆円

日本郵政グループは2015年に計画し ている新規株式公開(IPO)を控え、資本を再編成する。ゆうちょ銀 行から余剰資本を親会社の日本郵政や兄弟会社の日本郵便に移管し、国 営時代からの年金債務の処理や郵便事業の強化に充当する。ゆうちょ銀 の簿価が約7兆8000億円に上ることも分かった。

発表によると、日本郵政は保有するゆうちょ銀株式を2501万7500株 を同行に売却して約1兆3000億円の資金を捻出する。このうち7000億円 を年金債務のオフバランス化に、6000億円を郵便・物流ネットワークの 再編や不動産開発など日本郵便の事業強化に使う。

日本郵政グループは株式上場を目指しており、現在は持ち株会社の 日本郵政が主要子会社であるゆうちょ銀行やかんぽ生命、日本郵便の株 式を保有している。ゆうちょ銀行に偏っていた資本を再編してグループ 内で有効活用して上場に備える。

日本郵政の西室泰三社長は同日午後の会見で、「資本構成の変更は 上場前にやっておかなければならないことの一つ」と指摘。これで「投 資家にも説明しやすいし、安心感を持っていただける」と述べた。ゆう ちょ銀の自己資本比率は現在の53.8%から46.4%に低下するが、ROE (株主資本利益率)は2.1% から2.4%に上昇するという。

ゆうちょ銀株の売却日は9月30日。ゆうちょ銀はこの自社株買いに より発行済み普通株の16.67%を取得する。金額と株数から算出したゆ うちょ銀の1株当たりの価格は5万1964円。これに株数を掛け合わせた 総額は約7兆8000億円となる。日本郵便は今回新たに600万株の普通株 式を日本郵政に割り当て事業強化に向けて6000億円を調達する。

--取材協力:下土井京子.

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