債券は下落、円安進行や国内株高で売り-2年入札控えて中期債も軟調

債券相場は下落。外国為替市場での 円安進行や国内株式相場の上昇を受けて売りが優勢となった。あすに2 年債入札を控えて中期ゾーンも軟調に推移した。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前週末比2銭高の145円90 銭で開始し、一時は145円96銭まで上昇した。午後に入ると水準を切り 下げ、10銭安の145円78銭まで下落。終値は5銭安の145円83銭だった。

みずほ証券の末広徹マーケットエコノミストは「為替の動きが非常 に大きい。株高には警戒感も浮上しているが、為替が支えになってい る」と指摘。金利が上昇基調に入っていくとは考えにくいとしながら も、「円安・ドル高は金利にはネガティブな材料であり、見極めが必要 だ」と述べた。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは横ばいの0.515%で始まり、その後は0.5ベ ーシスポイント(bp)低い0.51%と、前週末に付けた2日以来の水準に低 下。しかし、午後に入ると水準を切り上げ、0.52%に上昇した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、債券相場 の軟化について、国内株高や円安進行が影響していると指摘。中期債に ついては、「あすの2年入札に向けた持ち高調整の動きや短いゾーンの 日銀オペに絡んだ影響で売りが出ているようだ」と説明した。

あす午前に2年利付国債入札が実施される。表面利率(クーポン) は0.1%に据え置かれる見込み。発行額は前回債と同額の2兆7000億円 程度となる。前回入札された2年物の344回債利回りは前週末比1.5bp高 い0.075%と16日以来の高水準。5年物の120回債利回りは1.5bp高 い0.18%。

きょうの東京株式相場は上昇。TOPIXは0.4%高の1337.30で引 けた。前週末の米株相場が上昇したことや円安進行などが買い手掛かり となった。円は一時1ドル=109円75銭と、2008年8月以来の水準まで 下落した。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「先週末の米国 市場が株高、債券安ながら、投資家は中間期末前で損益が振れる売りを 手控え、インフレ期待も高まらず売り材料に欠ける」と話していた。

--取材協力:赤間信行.

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