【ECB要人発言録】追加的な非伝統的手段の用意-ドラギ氏

9月22日から28日までの欧州中央銀 行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名を クリックしてください)。

<9月26日> クーレ理事(スロベニアのポルトロスで発言):ユーロ圏では名目金利 が長期にわたり低水準にとどまり、実質金利が低下すると予想される。 インフレ率は2%に向かって徐々に上昇する見通しだ。ECBは主要な マンデート(責務)を果たすことによって、ユーロ圏の景気回復にアン カーを引き続き提供する。

メルシュ理事(ルクセンブルク大学で講演):ユーロ圏の失業率は受け 入れ難いほど高い水準にとどまっている。失業問題はユーロ圏にとって 大きな懸念だ。

クーン・ベルギー国立銀行(中銀)総裁(ブリュッセルで開かれた会議 で):低インフレの長期化がユーロ圏の高債務国の状況を難しくする。 ユーロ圏の状況は引き続き脆弱(ぜいじゃく)だ。

<9月25日> ドラギ総裁(ビリニュスで記者会見):ECBは必要に応じ追加手段を 活用することに前向きであり、政策委員会は非伝統的措置の活用に全会 一致で賛成だ。ユーロ圏のインフレ率低下にはユーロ相場の上昇が拍車 をかけた。

ドラギ総裁(ベルスロ・ジニオス紙とのインタビューで):地政学的緊 張の高まりや不十分な構造改革は「紛れもないリスク」であり、低イン フレが長期化するリスクにさらに対処する上で必要であれば、ECBは 「追加的な非伝統的手段」を用いたり、介入の構成や規模を変更したり する用意がある。

<9月24日> ドラギ総裁(ヨーロッパ1ラジオとのインタビューで):現時点で為替 レートは金融政策の異なる軌道を反映している。他の地域の諸国と違 い、われわれの金融政策は長期間にわたり緩和的な状態が続くだろう。

<9月23日> ビスコ・イタリア銀行総裁(ローマで):ユーロ圏全体では現在の域内 総生産(GDP)は危機前の水準を依然として下回っているが、来年後 半には戻る可能性がある。

プラートECB理事(ベルリンで):多くの変動しやすい要素の中で為 替レートの動向はインフレにとって非常に重要だ。

<9月22日> ドラギ総裁(欧州議会での証言で資産購入について):購入プログラム により、ECBは受動的な流動性供給を中心とする金融政策の枠組みか ら、より能動的かつ制御されたバランスシートの管理運用への移行を開 始する。

ドラギ総裁(欧州議会での証言で政策について):政策委員会は中期的 な物価見通しへのリスクに対処することを引き続き固く決意している。 従って、インフレ率が 低過ぎる状態が過度に長引くリスクに対してさ らなる対処が必要になれば、責務の範囲内で追加の非伝統的政策手段を 活用し、非伝統的な介入の規模や手段の組み合わせを変更する用意が ECBにはある。

ドラギ総裁(欧州議会での証言でTLTROについて):条件付き長期 リファイナンスオペ(TLTRO)の経済への影響を評価するのは時期 尚早だが、その発表によって金融市場のセンチメントには既に目に見え たプラス効果が見られる。(初回の規模は)以前のLTROでの銀行の 行動に基いたECBの想定の範囲内だった。

ドラギ総裁(欧州議会での証言で景気について):ユーロ圏の景気回復 は勢い失いつつある。失業率は容認できないほど高い。ユーロ圏の回復 へのリスクは明らかに下方向だ。

ドラギ総裁(欧州議会の委員会で証言):ECBは「単純かつ透明性」 のある資産担保証券(ABS)を幅広く買い入れる可能性がある。発行 体が持ち続けているABSなどが購入対象となり得る。

<9月22日> リイカネン・フィンランド中銀総裁(通信社MNIとのインタビュー で):低インフレが過度に長期化なら行動を起こすことでECBは全会 一致。政策金利は長期にわたって低水準にとどまるだろう。

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