NY外為(26日):ドル上昇、米GDPが上方修正-円は下落

ニューヨーク外国為替市場ではドル 買いが膨らみ、ドル指数は6営業日続伸。4-6月(第2四半期)の米 実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正されたことを受 けて、利上げが正当化されるとの見方が強まった。

円は下落し、対ドルでは6年ぶりの安値に近づいた。年金積立金管 理運用独立行政法人(GPIF)の海外資産投資増加につながる改革を 政府が推進するとの観測が背景。ユーロは1年10カ月ぶりの安値に下 落、ロシア・ルーブルを中心に新興国通貨も値下がりした。米国債利回 りは上昇し、ドル建て資産の魅力が高まった。

インタラクティブ・ブローカーズ(コネティカット州グリニッチ) のチーフマーケットアナリスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は電話 インタビューで、「ドルは今のところ勢いの塊だ」と指摘。「米連邦公 開市場委員会(FOMC)は来年の中心的話題になるだろう。それが足 元のドルの動きを促しており、そのために他のすべてが苦戦している」 と述べた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数はニューヨーク時間午後5時現在、前日比0.4%上昇 の1067.29。終値で4年ぶりの高水準となった。週間ベースでは6週連 続の上昇。月間では3.7%、四半期では6.4%それぞれ上げている。

円は対ドルで0.5%安の1ドル=109円29銭。ドルは対ユーロ で0.5%高の1ユーロ=1.2684ドル。一時は1.2677ドルと、2012年11月 以来の高値をつけた。円は対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=138 円63銭。

米国債利回り上昇

米国債が下落し、利回りが上昇したのに伴い、ドルは値上がりし た。債券市場では、ビル・グロース氏のパシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)退社で、債券ファンド運用で世界最大 の同社が米国債投資から離れる可能性があるとの観測が広がった。グロ ース氏はジャナス・キャピタル・グループに移籍する。

ドイツ銀行のG10為替戦略グローバル責任者、アラン・ラスキン氏 (ニューヨーク在勤)は「グロース氏移籍のニュースが出た後に、長め の債券が売られ始めたことで、リスクの高い通貨が打撃を受け始めた」 と説明。「ドルはほとんどすべてに対して堅調だ」と述べた。

ルーブルは対ドルで過去最安値を更新した。富豪ウラジーミル・イ ェフトゥシェンコフ氏の持ち株会社AFKシステマの石油部門につい て、ロシアの司法当局は経営権を取り上げる法的措置を起こした。ルー ブルは主要31通貨すべてに対して下落。

円は今月に入って対ドルで4.8%下げており、月間ベースでは昨年 1月以来の大幅安となる見通しだ。

塩崎厚労相は閣議後の会見で、GPIF改革に関し、法改正を先送 りする意図はまったくないと話した。バンク・オブ・ニューヨーク・メ ロン(BNYメロン)のストラテジスト、サイモン・デリック氏は「こ れが円に影響するのは確実だ」と述べた。

米経済

米商務省の発表によると、第2四半期GDP(季節調整済み、年 率)確定値は前期比4.6%増と、改定値の4.2%増から上方修正された。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 も4.6%増だった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは過去1カ月間に3.9%上昇し、値上がり率トップとなっ ている。ユーロは0.3%、円は1.6%それぞれ下落している。

原題:Dollar Rallies as Growth Bolsters Interest-Rate Bets; Yen Drops(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Lucy Meakin.

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