きつめのジーンズでも壊れない曲がるスマホ、登場はまだ先

米アップルの新機種「iPhone (アイフォーン)6プラス」を発売早々に買った顧客は、ズボンのポケ ットに入れて持ち歩くと曲がる恐れがあると聞き、高い買い物に苦い顔 をしている。

一部のソーシャルメディア利用者らはアップル製スマートフォンで 画面最大となる5.5インチ(約14センチメートル)型の6プラスの上に 座ったり圧力をかけ過ぎたりすると、曲がる可能性があると報告した。 アップル側は本体が曲がるのは「極めてまれ」で、苦情は9件しか受け ていないと説明しているものの、この現象を受けて次のような疑問が浮 かんだ。なぜスマホは曲がらないだろう、体の曲線に合わせてうまく曲 がる製品が登場するまでにどのぐらい時間がかかるのだろう--。

端的に言うと、画面について今使われている技術から見て当面は期 待できない。新しい製造技術のおかげで画面はより鮮明に、より大きく なったが、基礎技術である液晶表示装置(LCD)は均一性が要であ り、平面であることが要求される。LCDはもろい素材で作られている し、液晶の画像表示性能は見る角度によって変化する。

市場調査会社IHSのアナリスト、ビニタ・ジャカンワル氏は、携 帯電話が曲がらないのは「ディスプレーが主な理由だ。本質的にガラス であり、柔軟なものではない」と述べた。筐体やバッテリーも柔軟性を 持たせる上で難題になると付け加えた。

LG電子やサムスン電子が投入した湾曲した画面を持つ新機種で も、ディスプレーの重要な要素は恐らく平面で作られ、その後にはがし て曲面に貼り付けられたものだろう。

とはいえ、スマホ業界はきつ過ぎるジーンズのポケットに入れたま までも折れない機種の開発に近づきつつはある。LGの曲面ディスプレ ー機種「Gフレックス」は、上に座っても壊れない携帯への試みの一つ だ。ただそれでも限度はある。同社ウェブサイトには「この製品の柔軟 性には限界があります。内側に曲げたりねじったりしないでください」 という注意書きが載っている。

原題:Skinny-Jeans-Proof Bendable Smartphones Remain in Distant Future(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE