ブロードメディア:クラウドゲーム技術提供で複数社と協議

ソフトバンクのグループ会社で、ク ラウドゲーム事業を展開するブロードメディアは、国内外の複数のゲー ムメーカーと、同社のスマートフォン向けのクラウドゲーム配信技術の 提供について協議している。技術を他社に積極的に開放することで、収 益の拡大を図る。同社株は値幅制限いっぱいのストップ高でこの日の取 引を終えた。

橋本太郎社長が19日のブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で明らかにした。協議中の具体的な企業名については明らかにしなかっ たが、同社の配信技術の認知度が向上すれば、「クオリティーの高い新 しいタイトルを自社で提供することを志すパブリッシャーが増える」と 述べた。スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)が10月か ら始めるスマホやタブレット向けのクラウドゲームサービスには、ブロ ードメディアの技術を使用することが、すでに発表されている。

インターネットやスマホ向けゲームの普及により、ビデオゲームの 遊び方は多様化している。任天堂やソニーのゲーム機に加え、米グーグ ルやアップルの基本ソフト向けに作られたゲームも人気だ。クラウドゲ ームは、サーバー側でプログラム処理を行うため、ゲームディスクの購 入やアプリのダウンロードの必要がないなどの特徴がある。

橋本氏はクラウドゲーム事業について「社運を懸けた事業」と説明 した。事業を開始した前期(2014年3月期)と今期は赤字だが、「来期 は黒字を目指したい」と話した。売り上げや利益の規模は、明らかにし なかった。

ブロードメディア株は午前中にストップ高となる230円まで上昇、 午後も高値圏で推移し、230円(前日比28%高)で引けた。

ゲーム市場の半分がクラウドに

また他社に技術提供するだけではなく、自社でもスマホ向けのクラ ウドゲーム事業を年内にも始めることを明らかにした。ブロードメディ アは2013年6月、テレビで遊べるクラウドゲームサービス「Gクラス タ」を開始。21日に閉幕した東京ゲームショウでは、クラウド技術を使 い、テレビとスマホで連動して遊べる「ゾイド マテリアルハンター」 (仮題)を発表している。

橋本氏は、ゲーム市場でクラウドゲームが占める割合は、5-10年 で「半分ぐらいになる」と話した。クラウドゲームをめぐっては、ソニ ーも米国やカナダのユーザーを対象に「プレイステーション ナウ」を 7月末から開始しているほか、スクウェア・エニックスHDは19日、ク ラウドゲーム事業の子会社を発足させたと発表した。

ブルームバーグ・データによると、ブロードメディアはソフトバン クの子会社が約28%を出資するソフトバンクのグループ会社。橋本氏は 慶応大学経済学部を卒業後、野村証券やソフトバンクを経て、社長に就 任した。

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