超長期債が上昇、月末接近で年限長期化需要-先物は一時146円台乗せ

債券市場では超長期債相場が上昇し た。月末接近で投資家が保有債券の年限を長期化する買いを入れたとの 見方が出ていた。

日本相互証券によると、現物債市場で新発20年物の150回債利回り は前日比1ベーシスポイント(bp)低い1.345%まで低下した。30年物 の44回債利回りは一時1.615%と新発債としては7月18日以来の水準ま で低下。午後2時前からは1.62%で取引された。

長期金利の指標となる新発10年物国債の335回債利回りは前日比 1bp低い0.51%と、新発債としては2日以来の低水準で開始。徐々に水 準を切り上げ、午後は0.515-0.52%で推移している。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、 「利回りが高い超長期ゾーンに買いが入っている。月末や決算期末に向 けて保有債券の年限を長期化する動き。超長期債には調整局面で買い戻 していなかった向きの買いも入っている」と述べた。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は横ばい。前日比11銭高 の145円99銭で開始。直後に146円02銭と中心限月ベースで9日以来 の146円台乗せとなった。その後は伸び悩み、午後に入ると5銭安まで 下落した。終値は変わらずの145円88銭だった。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、米長期金 利が比較的に大きく低下する中、前日午後に超長期債主導で買われた流 れを引き継いでいると指摘。「前日は外部環境が向かい風の中でも相場 が上昇した。きょうは追い風もあって期末に向けた現物の買いがピーク を迎えそう。日銀買い入れオペも後押しする」と話した。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額1500億円)の結 果によると、残存期間10年超25年以下と25年超、物価連動債の3本とも 応札倍率は前回から上昇した。

総務省が午前に発表した8月の全国の消費者物価指数(CPI) は、生鮮食品を除くコアが前年同月比3.1%上昇した。15カ月連続のプ ラスだが、前月の同3.3%上昇から伸びが鈍化。ブルームバーグ調査の 予測中央値3.2%上昇を下回った。日銀は消費増税がフル転嫁されれ ば2.0ポイント押し上げると試算。これを除くと8月のコアCPIは 同1.1%上昇となる。

SMBC日興証の山田氏は「消費増税分を除いたコアCPIは1% に向けたプラス幅縮小は想定通りだが、日銀の黒田東彦総裁が否定した 1%割れになれば注目される」と指摘した。

東京株式相場は反落。TOPIXは前日比1.1%安の1331.95で取引 を終了した。外国為替市場で円は1ドル=109円前後に下落した。一 方、25日の米国債相場は6週間で最大の上げとなった。10年債利回りは 前日比6bp低下の2.50%程度。同日の米株相場は下落し、S&P500種 株価指数は1.6%安の1965.99で引けた。

--取材協力:船曳三郎.

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