米国債:6週間で最大の上げ-高めの利回りやドル上昇で妙味

米国債相場は6週間で最大の上げ。 主要国の国債と比べて利回りが高めなことやドル上昇を受け、海外投資 家の買いが活発になった。

この日実施された7年債入札(発行額290億ドル)では、海外から の需要が過去の平均を上回った。欧州や日本が追加金融緩和に動く一方 で、米当局は2015年に利上げに踏み切るとの観測が広がっている。米10 年債のG7各国の国債に対する上乗せ利回りは88ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)。17日には92bpと、07年6月以降で最大となっ ていた。ドルは途上国の24通貨中23通貨に対して上昇、米国株は下落し た。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「米国債相場は上昇しているが、し ぶしぶといった感じだ。市場参加者は米国債買いを余儀なくされてい る」と指摘。「新興国通貨も株式も大きく売られている。今の取引は質 への逃避だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.5%。終値ベースでは下げ幅は8月15日以降で最 大。同年債(表面利率2.375%、2024年8月償還)価格は17/32上げて98 28/32。

既発7年債利回りは6bp下げて2.19%。終値ベースでは下げ幅は 8月1日以降で最大。19日には2.35%と4月4日以来の高水準を付けて いた。

外国為替市場ではドルが対ユーロで1ユーロ=1.2697ドルと、12 年11月以来の高値に上昇。対円では1ドル=109円37銭に上げた。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPを通じた米 国債の出来高は3270億ドルと、前日の2960億ドルから増加した。年初来 の平均は3250億ドル。

7年債入札

7年債入札では、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率 が48.3%となった。過去10回の入札の平均は43.3%。最高落札利回り は2.235%。入札直前の市場予想は2.222%だった。

GMPセキュリティーズの債券戦略担当ディレクター、エイドリア ン・ミラー氏は「ドル上昇と高めの利回りで間接入札者の需要が続い た」と指摘した。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.48倍。過去10回の入札の平 均は2.56倍。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の落札比率は10%と、12年7月以来の低水準。過去10回の平均 は20.6%。

米国債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 7年債の年初来リターンはプラス3.5%。米国債全体ではプラス3.3%と なっている。13年は7年債がマイナス4.8%、全体ではマイナス3.4%だ った。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「他の国債と比較して米国債は魅力的に映ってい る」とし、「買いを呼び込むには十分だ」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、米10年債の 利回りは年末までに2.78%に上昇すると予想されている。

原題:Treasuries Gain Most in 6 Weeks on Yield Appeal, Strong Dollar(抜粋)

--取材協力:David Goodman.

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