アトランタ連銀総裁:最初の利上げ、来年半ばか後半の公算大

米アトランタ連銀のロックハート総 裁は25日、労働市場の改善や物価上昇で、2015年の半ばもしくは後半に 利上げを開始する環境が整う可能性が高いとの認識を示した。

総裁はミシシッピ州ジャクソンでの講演で、「利上げ開始に向けた 環境は15年半ば、もしくはその少し後までに整うと引き続き見込んでい る」と語った。

経済成長率については今年後半と来年については3%前後とし、イ ンフレ率は「徐々に安定」して金融当局の目標である2%に向かうと予 想した。

総裁は講演後に記者団に対し、来年1-3月(第1四半期)にも利 上げに踏み切る場合、経済が3%の成長軌道にあることを示すにはまだ 時間を必要するため「性急な判断」になると指摘。「確かな軌道にある 証拠が積み上がるよう多少の時間の経過が望ましい」とした。

この見通しのリスクとして住宅市場と米ドル高を挙げ、「最近のド ル高は向こう数カ月の輸出活動を抑制する恐れがある」と述べた。

ドル高

総裁は現行水準で「ドルが推移する十分な可能性があると思う」と しつつ、「さらなる上昇も考えられる」と予想。そうなれば米国製の高 額設備機器の一部は輸出競争力が幾分低下する恐れがあると付け加え た。

総裁は講演で自身の見通しをめぐるリスクについて、全般的に見て 「適度にバランスが取れている」とした上で、インフレ率が低過ぎる期 間についてより憂慮していると発言。「現時点では、目標を下回る期間 が長期化することを懸念している」とし、インフレ期待は「しっかりと 抑制」されており、企業には価格決定力がないと指摘した。

今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないロック ハート総裁は、先週のFOMC声明を支持する考えを示した一方で、資 産購入終了に伴い声明の文言を一部調整する必要が生じようと話した。 その上で、これは必ずしも「相当な期間」という文言の削除を意味する わけではなく、「文言を変更すればいや応なくシグナルだと受け止めら れるため」当局は慎重になる必要があると説明。「全てを考慮すると 『相当な期間』をもう少し長く使うのも悪くない」とも述べた。

原題:Fed’s Lockhart Says Rate Increase Likely Mid- to Later 2015 (2)(抜粋)

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