英中銀総裁:利上げ開始時期についての判断が「一段と均衡」

イングランド銀行(英中央銀行)の カーニー総裁は、政策金利を過去最低から引き上げる時期についての判 断は最近数カ月に、「一段と均衡」してきたと述べた。

英国は今年の成長率が主要7カ国(G7)中で最も高くなる見込み で、中銀当局者らは危機時に緊急的に採用した措置を解除する時期を探 っている。金融政策委員会(MPC)メンバーの何人かは利上げを主張 し始めているものの、カーニー総裁を含め大多数は0.5%での政策金利 維持を支持してきた。

総裁は25日、ウェールズのニューポートでの講演で「経済が正常化 するための条件の多くが満たされた今、金利も正常化を開始する時点が 近づいている」とし、「将来についての不透明感は常にあるが、金利は 上昇し始めると考えてよい」と述べた。

講演は保険数理士らの会議で行われた。カーニー総裁は、英中銀が 保険業界で働く人々への監視も強化する方針を明らかにした。

利上げ開始のタイミングについて総裁は「あらかじめ決めた道筋」 はなく、データ次第だと述べた。9人から成るMPCでは前月と今月、 金利決定での票が割れた。

景気見通しは「大きく改善した」ものの、逆風がやむまでに要する 時間を考慮し、利上げは借り手が金利上昇に対応できるよう「緩やかで 限定的」でなければならないとの認識も総裁は示した。一方、2009年3 月から政策金利が過去最低水準にある状態が「他のリスクを生じさせる 温床になり得る」ことも指摘した。

当局者らはまた、「市場が正しいリスク評価を借入コストに織り込 んでいない可能性」を認識しているともカーニー総裁は述べた。

原題:BOE’s Carney Says Rate-Increase Case Has Become ‘More Balanced’(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Sarah Jones.

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