東ガス:韓国ガス公社とLNGの相互融通、共同調達へ-協定締結

東京ガスは25日、韓国ガス公社と液 化天然ガス(LNG)調達などの分野の連携強化で協定を締結したと発 表した。東日本大震災後の日本のLNG輸入量増大などでアジアでは相 対的に価格が高止まりしており、価格の引き下げを狙う。

両社は調達価格の低減に向け、LNGの相互融通や共同調達、上流 事業への共同投資などの実現に向けた協議を開始する。同社原料部の棚 沢聡資源事業企画担当部長は都内で会見し、「アジアプレミアムと言わ れるアジア市場独歩高のところを、連携することで解消していきたい」 と提携の狙いを語った。

財務省が発表したデータによると6月の日本のLNG輸入価格の平 均は100万BTU(英国熱量単位)当たり16.18ドル。米天然ガス先物価 格の6月の平均価格は4.59ドルだった。棚沢氏によると、米国産の天然 ガスを液化し日本に輸送した場合には7ドル程度の費用が必要なため、 日本に輸入した場合には12ドル弱になるという。日本の輸入価格はこれ を上回っており割高感が高まっている。

年3933万トンのLNGを調達する世界最大のLNG輸入企業である 韓国ガス会社を提携先として選んだ理由について、棚沢氏は、「LNG マーケットに与える影響が非常に大きな企業。連携する相手として魅力 を感じている」と述べた。東ガスの昨年度の輸入量は1180万トンで、東 京電力、中部電力に次ぐ国内第3位。

楽観視しない

両社は購入したLNGを他に転売できない「仕向地条項」の緩和や 撤廃を売主に対して求めるほか、両社間で余剰LNGや輸送タンカーの 融通なども検討する。棚沢氏は購入する「量が増えて安くなるかという と、そんなに楽観的に考えてはいない」と話した。

調達量が増えることによって、上流権益だけではなく、液化設備へ の共同投資なども検討する機会が得られることになるという。今回の連 携では、資本提携などについての検討は含んでいないほか、他の企業と も提携することが可能な契約内容となっている。

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