エボラ熱と闘う医療スタッフ、防護スーツ内部の温度は46度

エボラ出血熱感染地の最前線で活動 する医師たちが身に着けている8つの部分から成る防護スーツの内部の 温度は、カ氏115度(セ氏約46度)以上に達する。最も危険なのはスー ツを脱ぐ際の12のステップで、30分を要する場合もあるという。

ベルギー・ブリュッセルの物流倉庫の裏にある休耕地で、民間非営 利団体(NPO)「国境なき医師団」が西アフリカのエボラ出血熱感染 地の最前線に向かう医療スタッフらを対象に訓練を実施している。参加 者12人は、1日かけて消毒用の塩素剤の準備や死体の安全な埋葬法など についての講義を受けた後、緊急治療センターを模したテントの中に集 まる。

参加者らは、眼鏡を掛けている場合には湿度90%の環境に対応する ため曇り止めスプレーが必要であることを学ぶ。1インチ(約2.5セン チメートル)たりとも皮膚を露出することはできず、眉も防護フードで 覆わなければならない。息が詰まるほどの熱気に対処するため呼吸と動 きはゆっくりと行う。予備の靴下を多く持参するよう助言される。靴下 は汗でびしょぬれになり、ぬれた靴下は水膨れの原因になる恐れがある からだ。

「最初の15分は、ただただ暑かった。その後も暑くてひどい頭痛に 襲われた。息を吸い込むたびに少しだけ落ち着くと同時に息苦しく感じ る。息を吐き出すたびに暑くなり蒸し蒸しする」。米オレゴン州ポート ランド出身でシエラレオネに向かう予定の医師で疫学者のダグラス・ラ イオン氏はそう語る。

エボラ出血熱の感染拡大が過去最悪の状況となる中、医療ワーカー 少なくとも300人が感染し、そのうち約半数が死亡しており、防護スー ツとスーツの着脱訓練が重要になっている。国境なき医師団に参加し感 染地で活動する各国のワーカーのうち、フランス人スタッフが感染した ことが先週明らかになった。それまで同団体ではスタッフの感染者はい なかった。感染原因について調査が進められている。

原題:Fighting Ebola Means Sweating in Protective Suit at 115 Degrees(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE