日本株3日ぶり反発、米住宅増加と円安で高値-全業種上げる

東京株式相場は3営業日ぶりに反発 し、TOPIXと日経平均株価は年初来高値を更新した。米国の新築住 宅販売の増加や為替の円安を好感、配当権利取りの買いも入り、輸送用 機器や機械など輸出関連、不動産や保険、小売株を中心に東証1部33業 種は全て高い。原油市況の続伸を材料に、鉱業株は上昇率トップ。

TOPIXの終値は前日比20.25ポイント(1.5%)高の1346.43、 日経平均株価は206円69銭(1.3%)高の1万6374円14銭。両指数ともき ょうの高値引けだった。

りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、「米国景 気は全体として底堅く推移し、円売り・株価指数買いをトレードする動 きが顕著。外貨資産を持っている企業を買っていこうということだ」と 話した。

米商務省が24日に発表した8月の新築一戸建て住宅販売は、年率換 算で前月比18%増の50万4000戸と2008年5月以来で最多となった。ブル ームバーグがまとめたエコノミスト予想は43万戸。前月比での増加率 は、1992年1月以来で最大だ。

米景気の堅調で為替市場ではドル買いが先行、きょうのドル・円は おおむね1ドル=109円10-20銭台で推移し、きのうの東京株式市場の 終値時点108円61銭に比べ円安に振れた。24日の米国株も、ナスダック 総合指数が1%上げるなど反発していたため、リスク資産を見直す買い が日本株にも入りやすかった。

配当、優待権利取り

「日本株は業績期待が根強いため、外部要因で下げたところは積極 的に買う場面」と、丸三証券の牛尾貴投資情報部長は言う。現在のアナ リスト予想で過去4年間の平均株価収益率(PER)15.5倍なら、日経 平均は1万7000円になると試算し、為替が1ドル=109円ならさらにア ナリスト予想が今後上振れ、「1万7000円プラスアルファが十分ある」 と予想する。

また、きょうは9月末の権利付き最終売買日で、権利取りの買いも 相場の押し上げに一役買った。ブルームバーグ・データの試算では、日 経平均で92.7円、TOPIXで9.49ポイントが権利落ち分に当たる。り そな銀の戸田氏は、「配当が増えるなど株主還元する企業が増えてきて いる。権利落ち後も投資家に見捨てられることはなく、押し目があれば 買いが入ってくる」とみていた。

配当、株主優待目的の買いが入りやすい銘柄には売買が膨らむもの も多く、陸運では東武鉄道が1.6%高で前日比の売買高は2.7倍、東京デ ィズニーリゾート運営のオリエンタルランドは1.3%高で、売買高は2.1 倍だった。

東証1部33業種の上昇率上位は鉱業、不動産、保険、輸送用機器、 機械、小売、非鉄金属、金属製品、精密機器、電機など。1位の鉱業に は、米国の在庫が8カ月ぶりの低水準になり、24日のニューヨーク原油 先物が続伸する材料があった。

売買代金上位ではトヨタ自動車、みずほフィナンシャルグループ、 ホンダ、富士重工業、日立製作所、三菱地所、三井物産、東芝、JT、 セブン&アイ・ホールディングス、川崎重工業、第一生命保険、国際石 油開発帝石が上昇。バークレイズ証券が目標株価を上げたデンソーも高 い。半面、みずほ証券が投資判断を下げた第一三共が安く、住友化学、 蛇の目ミシン工業も売られた。

東証1部の売買高は23億7969万株、売買代金は2兆3317億円。代金 は5営業日連続で2兆円の大台を上回った。値上がり銘柄数は1483、値 下がりは265。

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