米国債:5営業日ぶりに下落、5年債入札の需要は今年最低

米国債相場は5営業日ぶりに下落し た。連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げに傾斜しつつあるとの観 測が広がり、5年債入札での需要は今年最低となった。

5年債入札(発行額350億ドル)の応札倍率は2.56倍と、昨年12月 以降で最低。過去10回の平均2.75倍を下回った。プライマリーディーラ ー(政府証券公認ディーラー)の落札比率は41%と、1月以降で最高。 FOMCが短期金利の予測中央値を引き上げたことを受け、今月の米国 債相場は今年一番の値下がりになりそうだ。

クレディ・スイスの金利ストラテジー責任者、カール・ランツ氏 (ニューヨーク在勤)は「弱い入札結果は、今が分岐点だとの市場の認 識を反映している」と分析。「市場はようやくこのことを考えながら取 引するようになった。状況が芳しくないことは明白だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)高い2.57%。前日までの4営業日では合計9bp下げてい た。この日の10年債(表面利率2.375%、2024年8月償還)価格は10/32 下げて98 11/32。既発5年債の利回りも4bp上昇し1.79%。

プライマリーディーラー6社によるこの日の入札の評価は5段階中 の「2」。最高落札利回りは1.8%と、2011年5月以降の最高。ブルー ムバーグ・ニュースが入札前にまとめたプライマリーディーラーの予想 と一致した。

弱い入札

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「入 札はかなり弱く、ディーラーは大量に引き受けざるを得なかった」と述 べた。

外国中央銀行を含む間接入札者の落札比率は50.3%。過去10回の平 均47.1%を上回った。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札比率は8.8% で、13年7月以来の低水準となった。過去10回の平均は14.1%。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によれば、5年債の 今年のリターンは1.7%。米国債市場全体の3.5%より低い。昨年の5年 債リターンはマイナスの2.4%。米国債市場全体では3.4%のマイナスだ った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「米金融当局のムード一転に5年債は罰せられた」と指 摘。「いったん利上げを開始したらかなり積極的になるのではないかと いう不安がある。そうなれば一番打撃を受けるのは5年債だ」と述べ た。

FOMC後に出された当局者からの発言は、将来の金利の道筋をめ ぐって相反する内容となった。カンザスシティー連銀のジョージ総裁 は23日、金利の正常化を開始する時期は今だと述べた。一方、ニューヨ ーク連銀のダドリー総裁は22日、ニューヨークで開かれたブルームバー グ・マーケッツ・モスト・インフルエンシャル・サミットで、利上げを 「辛抱強く待つ」必要性を指摘しつつ、「ドルが大幅に上昇すれば、経 済成長への影響を伴うことになる」と述べた。

原題:Treasuries Drop as 5-Year Sale Draws Least Demand in 2014 on Fed(抜粋)

--取材協力:Wes Goodman、David Goodman.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE