シカゴ連銀総裁:拙速な利上げを回避する「辛抱強さ」が必要

シカゴ連銀のエバンス総裁は、2006 年以降で初となる利上げの時期の検討に際しては辛抱強さを重視したい と述べた。

エバンス総裁はワシントンで講演し、「今直面する最大のリスク は、拙速に金融情勢を引き締め方向に誘導しようとすることだ」とし、 「早期利上げを求める声に対し非常に不安を覚える」と語った。

同総裁は「政策金利を事実上ゼロで据え置く中での運営を強いられ た経済が背負ったリスクは非常に高い」と分析。「当局は後戻りや、辛 い時代が繰り返されることがないと強く確信した後に利上げすべきだ」 と指摘した。

エバンス総裁は、これはインフレ率が目標である2%を一時的に上 回るのを連邦公開市場委員会(FOMC)が容認すべきであることを意 味すると説明。「われわれは米金融政策のスタンス調整では特に辛抱強 くなるべきだ。政策目標に対するリスクのバランスを適正に保つためな ら、インフレ目標の若干の超過を容認することも必要だ」と語った。

講演後の聴衆との質疑応答で同総裁は、2%のインフレ目標を上限 と見なすべきではないと発言。上限とするなら、「2%は適切な数値で はない」との考えを示した。

同総裁はまた、資産購入プログラムが終了した後も政策金利を「相 当な期間」ゼロ近辺で据え置くとのFOMC声明の文言は将来的に変更 する必要があるだろうが、「私の見方ではこの現在の文言はかなり好ま しく、政策スタンスの変更を急ぐつもりはない」と話した。

エバンス総裁は今年のFOMCでの投票権は持たない。

原題:Fed’s Evans Calls for Patience to Avoid Premature Tightening (2)(抜粋)

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