ダイエー株反落、交換比率にさや寄せ-イオン完全子会社化で

7期連続の最終赤字を計上する見通 しのダイエーは迅速な改革を目指し、親会社で国内小売り最大手のイオ ンの完全子会社となる。店舗再編などを行い、ダイエーの屋号は消滅す る。ダイエーの株価は反落している。

イオンはダイエーの発行済み株式の44.15%を持つ筆頭株主。丸紅 など他の株主との間でダイエー1株につきイオン0.115株を割り当てる 株式交換を行い、ダイエー株を全株取得する。ダイエー株は25日、前日 比11%安の127円で取引を終えた。イオン株は同2.3%高の1114.5円だっ た。イオン株の終値を基準にしたダイエーの理論株価は128円。

イオンの岡田元也社長は「成長戦略を確実に、かつスピーディーに 実践していくためにはダイエーをイオンの完全子会社とすることが必 要」と24日夜の記者会見で話した。ダイエーの屋号について「なくなり ます」と述べ、時期として2018年度をめどに示した。共同通信などが運 営するウェブサイトが会見の動画を公開した。

ダイエーは1957年に創業、日本各地で大型スーパーを展開し72年に は小売りで売上高国内首位となった。しかしバブル崩壊を経て業績不振 に陥り、2004年には産業再生機構の支援を受けたが2014年2月期まで6 期連続で最終純損益で赤字を計上。昨年8月にはイオン子会社となり、 それまでの丸紅主導の再生から見直しを図っていた。

赤字拡大

今期のダイエーは当初、60億円の純損失を予想していたが、既存店 売上高が見込みを下回ったためとして、24日に赤字が175億円に拡大す ると発表した。11月26日に開かれる同社臨時株主総会で承認が得られれ ば、東京証券取引所第1部の同社株は12月26日付で上場廃止となる。

株式交換比率などについてはイオン、ダイエー両社が24日夜、発表 資料で明らかにした。24日の株式市場では前日の日経新聞報道を受けて 市場にダイエー株に対するプレミアム期待が出たことから、前取引日 比17%高の142円に上昇していた。

発表資料によると、ダイエーとイオンの間の重複する事業領域を抜 本的に見直し、ダイエーは今後店舗の9割が立地する首都圏や京都、阪 神地域に特化し、強みの食品に経営資源を集中するという。イオンは株 式交換のため、普通株式2552万8665株(24日終値で278億円相当)を新 規発行する予定だ。

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