NY外為:ユーロが1.28ドル割れ、ドイツ指数低下で緩和観測

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで下落。1年2カ月ぶりに1ユーロ=1.28ドルを割り込ん だ。ドイツのIfo経済研究所がまとめた9月の独企業景況感指数が予 想よりも低下したため、欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和に動 くとの思惑が強まった。

ユーロは主要31通貨の大半に対して下落した。ECBのドラギ総裁 は為替レートについて、金融政策の欧州と他の地域の異なる軌道を反映 していると指摘した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇。8 月の米新築住宅販売が約6年ぶりの高水準をつけ、米国の利上げ観測が 高まった。ロシア・ルーブルとブラジル・レアルも高い。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)で債券リサ ーチの責任者を務めるジェニファー・ヴェイル氏は「当社はユーロに対 して完全に弱気だ。ドイツはかつて花形だと称賛されていたが、もはや そうではない」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.5%安 の1ユーロ=1.2780ドル。一時は1.2774ドルと、2013年7月以来の安値 となった。対円では0.4%安の1ユーロ=139円36銭。一時は17日以来の 安値水準となる139円ちょうどまで下げた。円は対ドルで0.1%安の1ド ル=109円04銭。一時は0.4%上げて108円46銭となった。

ブラジル・レアルは主要31通貨に対して上昇。対ドルでは6日ぶり に上昇し、資源輸出国通貨の上げをけん引した。

リスク選好

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「リスク選好度はや や安定した。新興市場の資源国通貨の多くは過去数週間、かなり売りを 浴びていた。いずれその巻き戻しが起きるのは必然だった」と語った。

円は対ユーロで1週間ぶりの高値を付けた。安倍首相が最近の円安 傾向について、地方経済に与える影響に懸念を表明したとの時事通信の 報道が買いを誘った。

Ifo経済研が24日発表した9月の独企業景況感指数は104.7と、 8月の106.3から低下。13年4月以来の低水準となった。

バークレイズはリポートで、ユーロが対ドルで1.2094ドルまで下落 すると予想した。

欧州経済

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロンドン 在勤)は「ユーロはじりじりと下げ続けるだろう。ドイツの景気軟化に より、ユーロ圏の景気もかなり鈍化しているとみられ、ECBへの負担 がさらに強まるだろう」と話した。

ドラギ総裁はヨーロッパ1ラジオとのインタビューで「現時点で為 替レートは金融政策の異なる軌道を反映している」と発言した。

ドル・スポット指数は0.2%高の1059.53と、終値ベースでは2010年 6月以来の高水準。

米商務省の発表によると8月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済 み、年率換算)は前月比18%増の50万4000戸と、2008年5月以来で最多 だった。

原題:Euro Drops to 14-Month Low Amid Stimulus Speculation; Real Gains(抜粋)

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