教科書をカラシニコフ銃に持ち替えて-南スーダンの少年兵

ボル・オロル・ディン君と友人のカ ミス・ンゴル・アジャク君は9カ月前、学校で数学と科学を勉強してい た。現在14歳のディン君と15歳のアジャク君は、南スーダンの内戦で戦 うベテラン兵士だ。同国の内戦は世界最悪の人道的危機の1つとなって いる。

内戦により学校が閉鎖された後、2人の少年は教室から戦場へと駆 り出され、政府軍の軍服と旧ソ連で開発されたカラシニコフ銃を受け取 った。

「銃を持っていなければ殺される。最初は戦うのが怖かったが銃を 持ち軍服を着ると勇敢になった」。アジャク君は通訳を通してこう語 る。2人が住む原油埋蔵地帯のアッパーナイル州にある町、ワウシルク の人口は、内戦拡大に伴って5000人から4万人へと膨らんだ。

国連児童基金(ユニセフ)の推計によれば、南スーダンではディン 君とアジャク君のような少年兵は、政府軍と反政府軍の両方で計9000人 に上る。2011年7月に独立した南スーダンでは、キール大統領がマシャ ール前副大統領がクーデターを企てたと主張し、昨年12月に内戦が始ま った。

国連の推計によると、南スーダンでは難民が180万人に達し、人口 の3分の1に当たる約400万人が緊急人道支援を必要としている。

南スーダン石油省によれば、内戦開始以降、同国の原油生産は30% 余り減少し日量16万バレルとなっている。

除隊

ユニセフで少年兵を専門に担当するアンソニー・ノラン氏による と、地元の学校は人員や備品が不足しているため子供たちに除隊を促す のは難しいという。「子供たちは意識の面でも社会的にも戦いに参加で きるような準備ができていない。特に、いずれ直面するあらゆるリスク を考慮できない。子供たちはやむを得ず内戦に加わり、安全に除隊でき る時が来ればそうすると言う」と説明する。

軍服姿のアジャク君は除隊を決心し、ディン君にもそうしてほしい と考えていると話す。

「軍隊にはいたくない。教育を受けたい。いろいろな場所から来た 人たちと一緒にいると面白い」とアジャク君。ディン君も「英語と科学 が好きだ。平和になったら学校に戻るつもりだ」と語った。

原題:South Sudan’s Boy Soldiers Swap Schoolbooks for Kalashnikovs (2)(抜粋)

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