スワップ規制めぐる欧米の対立、通商紛争の危険-CFTC委員

スワップ業界を大西洋を横断して監 督する規制案をめぐって米国と欧州の監督当局が論争を収拾できなけれ ば、金融市場を恒久的に分断する恐れがあると、米商品先物取引委員会 (CFTC)の委員が指摘する。

6月にCFTC入りしたJ・クリストファー・ジャンカルロ委員 は24日の先物業協会(FIA)の会合で講演し、同委が欧州との協力を 深めて、経済成長を損ないかねない通商紛争を回避するため、海外政策 の一部を撤回すべきだとの見解を示す。

講演テキストによると、同委員は「まとまりのない規制改革で世界 のスワップ市場を恒久的に分断することは容認できない」と述べ、「大 恐慌を悪化させたような金融市場での通商紛争を回避するため、見直し を求める」と発言する。

CFTCと欧州連合(EU)の当局者は2008年の信用危機以降、ス ワップ取引規制の調整に苦慮している。CFTCはゲンスラー前委員長 の下、米銀の海外部門での暴発が国内部門を脅かす事態を回避するた め、海外取引の監視が必要だと主張していた。

ディーラー間売買業者GFIグループの元幹部だったジャンカルロ 委員は、CFTCがクロスボーター政策で行き過ぎているとし、海外ト レーダーが米金融規制改革法に基づき監督対象となる取引を回避する結 果を招いていると指摘。海外と米国の企業の取引を回復するには、 CFTCはゲンスラー前委員長時代の取り組みの一部を取り消し、海外 の規制当局に委ねるべきだと表明する。

原題:Cross-Border Swap Dispute Risks Trade War, CFTC’s Giancarlo Says(抜粋)

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