豪中銀金融安定化報告:住宅市場にゆがみ-他の当局と対策協議

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は24日、半年次の金融安定化報告を公表。同国住宅市場は投資家の 動きによってゆがみが生じ始めているとし、他の規制当局と貸し出し慣 行の強化に向けて取り得る措置を協議していることを明らかにした。

豪中銀は同報告で、「住宅と住宅ローン市場の構成はバランスを欠 きつつあり、住宅在庫に占める賃貸住宅のシェアに比べて、投資家への 新規貸出は不釣り合いとなっている」と指摘。豪財務省などと共同で、 特に投資家向け融資に関し「健全な貸し出し慣行の強化に向けて取り得 る追加措置」をめぐり協議していると説明した。具体的措置には言及し ていない。

政策担当者らは、金利が過去最低に引き下げられている中、シドニ ーとメルボルンでの住宅価格上昇ペースの加速が豪経済を脅かしかねな いとして、両都市の住宅市場の過熱について警告を強めている。ホッキ ー豪財務相は住宅市場を注視するよう当局者に呼び掛けるとともに、住 宅ローンの伸びを抑えるいかなる措置も一時的で対象を絞ったものであ るべきだとの考えを示した。

コモンウエルス銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏 は「これは、豪中銀が懸念を募らせている問題であり、利下げは議題で ないとの見方を裏付けるものだ」と分析した。

豪中銀によれば、ニューサウスウェールズ州で投資家の住宅ローン 申請承認件数は2年前と比べてほぼ90%増加。ビクトリア州では同期間 に50%増えた。同中銀は「投資家の力強い需要は過剰投機の兆しかもし れない」と指摘した。

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