ブラックロック:欧州QEの織り込み速過ぎ-投資家に警告

世界最大の資金運用会社、米ブラッ クロックは23日、欧州中央銀行(ECB)が国債を対象とした量的緩和 (QE)を実施するとの予想を債券投資家があまりにも速いペースで織 り込んでいると指摘した。一方、米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)は緩和拡大を見込んでいる。

ブラックロックのマネーマネジャー、オーウェン・マーフィン氏は ロンドンでの記者説明会で、ECBはバランスシートを約1兆ユーロ (約140兆円)拡大するという「野心的な目標」を掲げているとした上 で、ECBの条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)の初回供 給額は低水準にとどまったが、これはQE実施を保証するものでは全く ないと指摘した。12月に行われる2回目の供給はこれより増える公算が 大きいと語った。

ロンドンの債券チームに所属するマーフィン氏は「欧州でソブリン 債が対象のQEが行われる可能性が過剰に織り込まれていると感じてお り、周辺国の国債についてわれわれは慎重だ。先週のTLTROの初回 供給額はかなり少なかったが、市場はQEの差し迫った必要性を織り込 むのが若干速過ぎており、それに対して私は確実に警鐘を鳴らすだろ う」と述べた。

ECBが18日に初回のTLTROで割り当てた資金は826億ユーロ と、ブルームバーグ調査によるアナリスト予想中央値(1500億ユーロ) を下回った。ECBのドラギ総裁は今月、バランスシート拡大に向けて 資産担保証券(ABS)とカバード債を購入する計画を明らかにしてい る。

「実用的なアプローチ」

世界最大の債券ファンドを運用するPIMCOはECBの政策がユ ーロ圏債務危機の再発リスクを減らす一方で、域内経済の弱さがQE実 施の可能性を高めるとみている。

PIMCOのアンドルー・ボールズ副最高投資責任者(CIO、ロ ンドン在勤)は同社のウェブサイトに23日掲載した資料で、「ECBの インフレ目標達成の信頼性が疑われる中で、ドラギ総裁は必要なら ECBは行動するとのシグナルを出している」と説明。完全なQEプロ グラムは「ECBにとって最も実用的なアプローチとなるだろう」とコ メントした。

原題:BlackRock Warns on Euro QE as Pimco Bets Against Volatility (1)(抜粋)

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