米国債:4日続伸、米軍のシリア空爆で逃避需要-入札順調

米国債相場は4営業日続伸。ここ2 カ月で最長の連続上昇となった。米軍によるシリアへの空爆実施や、イ スラエルが領空を侵犯したシリアの戦闘機を撃墜したと発表したことを 受けて逃避需要が高まった。

この日実施された2年債入札(発行額290億ドル)では需要が2月 以来の高水準となった。海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率 は2011年11月以降で最高。プライマリーディーラー(政府証券公認ディ ーラー)22社のうち4社はこの入札の評価を最高の5とした。ミネアポ リス連銀のコチャラコタ総裁は利上げペースが遅過ぎる可能性よりも、 速過ぎる可能性の方を懸念していると語った。

野村ホールディングスのストラテジスト、スタンリー・サン氏(ニ ューヨーク在勤)は「高めの利回りや最近のニュースが2年債入札にう ってつけの環境をもたらした」とし、「地政学的なニュースを受けて米 国債の逃避需要が高まった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.53%と、11日以来の低水準。同年債(表面利 率2.375%、2024年8月償還)価格は10/32上げて98 21/32。

既発2年債利回りは1bp下げて0.54%。2年債と10年債の利回り 格差は一時199bpと、12日以降で最小となった。年初来の平均は220b p。

2年債入札

この日の2年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率 は3.56倍と、2月以来の高水準。過去10回の入札の平均は3.42%。最高 落札利回りは0.589%。入札直前の市場予想は0.593%だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は40.9%。過去10回の 平均は28%。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「入札では力強い需 要が見られた。極めて順調な内容だ」とし、「間接入札者の関心の高ま りは、海外の需要の高さと整合性が取れる。それがきょうの入札結果を もたらした可能性がある」と続けた。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札比率は16.1%。過 去10回の平均は21.5%。

2年債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによれば、2年債 の年初来リターンはプラス0.5%。米国債全体ではプラス3.3%となって いる。

米財務省は24日に5年債入札(発行額350億ドル)と2年物変動利 付債入札(同130億ドル)を実施する。25日には7年債入札(同290億ド ル)がある。

CRTキャピタルのリンジェン氏は「5年債入札は2年債より若干 厳しい内容になるだろう」と予想した。

コチャラコタ総裁はノーザンミシガン大学で「インフレ率が高進し 過ぎないように適切なタイミングで行動することになるのか」とした上 で、「それとも性急な利上げになるのか、私はこの点を現時点でより重 要な問題だと考える」と述べた。

また米セントルイス連銀のブラード総裁はこの日、連邦公開市場委 員会(FOMC)は10月の会合で量的緩和の終了を発表するのに伴い、 声明から低金利維持の文言を削除するのが適切との認識を示した。

総裁はセントルイスでの会議で記者団に対し、「(9月のFOMC 会合では)量的緩和はまだ終了していなかったため、声明から『相当な 期間』の文言の削除を試みることは時期尚早だと私は考えた」とした上 で、「より自然な時期は量的緩和の終了が予定されている10月の会合だ ろう」と述べた。

原題:Treasuries Gain for 4th Day on Air Strikes, Strong Auction Bids(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE