米本土への「差し迫った攻撃」計画、「ホラサン」空爆の理由

米国防総省はシリア領内の過激派グ ループ「ホラサン」に対して米軍が空爆を実施したのは、同グループが 米国本土への「差し迫った」テロ攻撃を計画していたことが理由だと説 明した。

国防総省のカービー報道官は23日、テレビ局ABCの番組「グッ ド・モーニング・アメリカ」でのインタビューで、22日夜から行われた 8回の空爆について、テロ攻撃を「策略し、計画していた人物らは排除 されたと思う」と述べた。

イラクとシリアで支配を拡大する「イスラム国」が注目される中、 より差し迫った脅威としてここ数週間にホラサンが浮上。米国の情報当 局は、ホラサンの方が米国と欧州への攻撃に一段と的を絞っていると分 析する。

国防総省は声明で、ホラサンは国際テロ組織アルカイダの「経験豊 富な古参兵士のネットワーク」で構成されていると指摘した。米当局は ホラサンの攻撃計画や、それに関する情報の信頼性に関する詳細を明ら かにしていない。

ランド・コープ(サンタモニカ)のインターナショナル・セキュリ ティー・アンド・ディフェンス・ポリシー・センターでディレクターを 務めるセス・ジョーンズ氏はホラサンについて、「西側を脅かす組織の 頂点に位置する」と指摘した。

国防総省によれば、アレッポ西方のホラサンへの攻撃には巡航ミサ イル「トマホーク」が使用された。これとは別に、米国とアラブ5カ国 はイスラム国の14の目標物に対し空爆を行った。

爆弾専門家

米国が懸念しているのはイエメンを拠点とするアルカイダ系武装勢 力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の爆弾専門家イブラヒ ム・アシリ容疑者とホラサンがつながっているとみられることだ。アシ リ容疑者は衣服や人体内に爆弾を埋め込む技術を開発しているといわれ ている。米国は同容疑者殺害を図り無人機による空爆を行ってきたが成 功していない。

オバマ米大統領は23日にホワイトハウスで、「アメリカを攻撃し、 アメリカ人に危害を加えようと策略を立てる者に対し、はっきりさせて おかなくてはならない。米国は市民を脅かすテロリストの隠れ場所を放 置しない」と述べた。

米統合参謀本部のメイビル作戦部長は23日、国防総省で会見し、ホ ラサンへの攻撃が成功したかどうかはまだ分からないと発言。ホラサン の指導者が死亡したかも不明だと述べ、「この攻撃の効果の評価をまだ 続けている」と説明した。

原題:‘Imminent Attack’ on U.S. Prompted Strikes on Khorasan Group (2)(抜粋)

--取材協力:Elizabeth Wasserman、Tony Capaccio.

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