来年は金利の暴動年か-米利上げに追随のペースと規模に警戒

2015年の米利上げを覚悟している投 資家は、視野を広げ幅広く注意する必要がある。さもなくば不意を突か れる恐れがあるからだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのエコノミストら が示唆するところによれば、インフレ率の目標を持つ新興市場国の中央 銀行16行中、12行が向こう1年に利上げする。しかもその多くが、市場 が想定する以上の引き締めとなりそうだ。BOAメリルのエコノミス ト、マルコス・ブスカグリア氏とアナ・マデイラ氏が指摘した。両氏 は12日付の顧客向けリポートで、最も意表を突くのはメキシコやタイ、 ハンガリー、イスラエルなどの中銀だろうと指摘した。

成長を抑制する恐れがあっても米連邦公開市場委員会(FOMC) に追随して利上げするという行動は、インフレの急上昇を抑え外貨を呼 び込もうとする中銀の姿勢を意味する。国際通貨基金(IMF)による と、新興市場経済への資本流入は2010年から13年までに年平均1兆1000 億ドルと、03-07年の6970億ドルから拡大した。中銀16行中9行が政策 金利を今年引き下げ3行が据え置いた背景には、こうした推移がある。

米利上げ開始で予想できる兆候は国際金融協会の試算が示唆してい る。この試算とは、新興市場が8月のポートフォリオ投資で引き付けた 資金は90億ドルにすぎなかったというものだ。5-7月は平均で380億 ドルだった。

ブスカグリア、マデイラ両氏は来年6月の米利上げを予想。ブラジ ルや南アフリカ共和国での金融引き締めが想定される中で、他の新興市 場国ではもっと積極的な利上げがあるとみる。来年末までに緩和がある のはポーランドだけで、チェコと韓国の政策金利は低インフレ下で据え 置かれるという。

緩和縮小の流れを背景に13年に見られた市場の「混乱劇」が繰り返 されるかは米利上げのペース次第だとみるのは、ブラックロックのシニ アストラテジスト、パブロ・ゴールドバーグ氏だ。「あまりに速いペー スなら、幾らかのストレスをもたらすだろう」と同氏は23日にロンドン で記者団に話した。

原題:Ready for Rate Riot in 2015? Emerging Markets Set to Follow Fed(抜粋)

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